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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
引っ越しと落とし物
2008年2月19日(火) 

 1月も2月も猛烈な忙しさだった。遂に引っ越しをして、今度の家は快適だ。それにしても、これまで住んでいた家、いい家だったのに、イタリアってわりと、修理代がかかるより空き家にした方がいいっていう大家さんが多いみたい。売るのも嫌だし修理もいやっていうのだからまったくよくわからない。でもローマにいた頃の大家さんもローマ中心部に60件くらいアパートを持っている人で、やっぱり家の修理は全然しなくて、玄関のドアやお湯のボイラーを付けたのも全部シルヴィオだったらしい。
ローマに住んでいる友人何人かも、家賃払っているけど家は自分で修理するのが当たり前だと思っているからますます不思議だ。そんなわけで、前住んでいた家はあんなにいいところなのに一年以上経った今も借り手が見つからず、空き家なのだ。
 
 引っ越しの最中には豚の解体があり、生ハムの塩加減を気にしながら引っ越しをし、終わった途端、家中段ボール箱だらけ(本だけで段ボール100個は超えていた)のまま、打ち合わせのためミラノの出版社にとんで行く。帰ったら締め切りに追われ、引っ越し祝いのパーティ(親戚やいろんなご近所さんを毎日のように招待しまる)、インフルエンザと目まぐしかった。

あんまり疲れたせいか、買い物に出かけて車の中に鍵を忘れたままドアロックをし、次の日にはなんと財布を落としてしまった。免許証とかカードとか全部入っていたのでがっくり。聞くところによると、イタリアでは落とし物の財布はお金を抜いた後、免許証などを残したまま郵便ポストに入れる習慣があるそうだ。日本ではお金を抜き取られた財布はトイレのゴミ箱に捨てられると話したら、シルヴィオが「そりゃあひどいね」と驚いていた。でもポストに入れる親切心があるなら、中のお金だって盗らないでおいてほしいし、なんだかよくわからない親切だ。郵便局からは未だ音沙汰なし。でもやっぱり、道にお金が落ちていた時の喜びってのはある。私は以前渋谷のサ*ビーで財布を見ていたら、なんと、中に3万4千円が入っていたのだ。売り物の財布である。一緒にいた友人とヤッター!と大喜びしたのだが、その時なぜか頭の中を「ドッキリカメラだったらどうしよう」という思いがよぎった。友人にも、もしそうだったらまずいから店員さんにかえそうと説得して、店員さんに渡した。友人にはその後何度も「あの時のあんたは!」と怒られたが、友人以上に「なんでよりによってドッキリカメラだと思ったのだろう?」という思いが強い。ドラえもんの読み過ぎだったかも。

今日子 



   

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