今日は残り物と旬のトマトを使ったナポリ料理を作った。 小さめの肉団子がたくさん余っていたので、これをトマトソースのパスタに 混ぜてオーブンで焼く。冷蔵庫の奥にあった3日前のモッツァレッラチーズも 一緒に使う。
イタリアの肉団子は、パルメザンチーズをたっぷり入れる。牛肉が子牛の 赤身肉でさっぱりしているから、パルメザンチーズでコクをだすのだろう。 さっぱりしているのに味わいがあって、トマトソースと実によく絡む。 この料理はわざわざ肉団子を作ってからさらにソースを作り、パスタを茹でて オーブンで焼くのは大変なので、肉団子を多めに作って次の日か2日目に 余ったもので作るのがお勧めだ。
ナポリの料理は濃い。誰もが思い浮かべるイタリア料理の味だ。ナポリ独特の 派手で誇張された性質が料理にも表れているなと思う。今食べ終わって書いている のだが、食べ過ぎで芋虫のようにもがいている様子を思い浮かべてほしい。
作り方は簡単で、旬のトマトをたっぷり使ってシンプルなソースを作る。 トマトを沸騰した湯にサッと通して野菜こし器でこしてしまう。 キャセロールにオリーブオイルを半カップ入れ、ニンニク2個を丸ごと炒め、 香りがついたらこしたトマトを入れ、水分を飛ばしながら中火で20分程煮る。 味付けは塩とバジリコの葉を5、6枚入れただけ。
次に冷蔵庫に入れてあった肉団子をソースに入れて温め、茹で上がった ショートパスタを和える。ショートパスタはマカロニでもいいけれど、 中にたっぷりソースが入るよう、穴が大きめのリガトーニなどがお勧め。 さらに、小さめにちぎったモッツァレッラチーズをたっぷり入れて混ぜ、 最後に上にパルメザンチーズをかけて高温のオーブンで焼く。
グツグツ煮えて上にこんがり焼き目がついたらできあがりだ。 夏のひと際香り高いトマトソースにモッツァレッラチーズが トロ〜リ溶けて、肉団子も余り物とは思えないほど豪華な味で、 パンチの効いたおいしさだった。
*パスティッチョとはイタリア語ででたらめとか混乱、ゴタゴタと いう意味がある。なんでもかんでも余り物を混ぜたパスタということで、 オーブンで焼いたパスタ料理に使われる。
今日子
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