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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
夏祭り
2006年7月26日(水) 

チリオーラの黒トリュフ和え
チリオーラの黒トリュフ和え
 今年も2週間の夏祭りを満喫した。相変わらず毎年同じ顔ぶれに同じ雰囲気で、そこがまた落ち着くので気に入っている。知り合いが簡易食堂でボランティアをしているので、ちょっと覗いてみた。
 それぞれ持ち場があって、友人はトマトのサラダ係で彼女の夫がフライドポテトを揚げていた。この間食べたトマトはとてもおいしかったけど、今日食べたのは塩辛くて一気に血圧が上がるようだったよと言うと、友人は「あら〜ごめんなさいね〜。夫が時々ジャガイモを取りに行ってくれと頼むので、その間他の人が作る時があるのよ。私は気をつけているんだけどね」と言って笑っていた。
 他にも、前回と今回で同じものを頼んだのにこの間は完璧だったパスタが伸びていたりと、様々だ。レストランだったらなんなのかと思うところだが、主婦たちががんばって作っているのは微笑ましくて、こういう場だからこそ楽しんでいる。食器だって全部プラスチックなのだ。

 シルヴィオが名物のパッパルデッラ(フェットチーネより幅の広い平たい卵入りパスタ)と鹿の肉とトマトソース和えを食べ、私は黒トリュフ入りのチリオーラ(うどんのような小麦粉と水だけの生パスタ)を食べた。どちらのパスタもなかなかおいしい。聞くと村の生パスタの店が出しているそう。他にも、ワインは地元の有名なワイナリーが提供している。世界的に有名なワインではないが、ここのワインは最高級とイタリアのワイン年鑑にもでている。地元の人がそれぞれおいしい食品を安く提供しているからこそ、この簡易食堂は成り立っている。毎年食堂のボランティアをしている友人は、「毎晩終わるのが0時頃でフラフラ。朝ももちろん普通に出勤して働いているから14日間続けては辛いけど、私たちがいなかったら子供の頃から親しんだこのお祭りがなくなっちゃうでしょ。そんなの悲しすぎるから、喜んでボランティアやるわよ。」と話していた。思い入れも私とはひと味違う。

 ボランティアの唯一の報酬は、祭りが終わると働いた主婦たちを魚料理のレストランに招待することだ。(魚はこの辺りではごちそうである)

 お腹がいっぱいになったら、子供たちはトランポリンに直行で、私は大好きな社交ダンスを眺める。あのおばさんがこんなに上手に踊るとは、あのいつもしかめっ面のおじさんが楽しそうに踊っている、と眺めるのはこちらまで楽しい気分になる。シルヴィオに踊ろうと誘われたけど、死んでもやだと断っておいた。シルヴィオはその昔、仕事柄社交界のダンスで腕を磨いたらしいから、腕を見せられなくて毎年ウズウズしているのだ(笑)。

                        今日子


 


   

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