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Kyoko's Diary
 
余った手打ちパスタを豆料理に
2006年5月16日(火) 

 夜仕事をしていると、ナイチンゲールが鳴いてとてもいい気持ちだ。すっかり春らしくなって庭は緑でいっぱいである。

 昨日は庭でアスパラガスを採ってきて、アスパラガスのたっぷり入った手打ちパスタを作った。手打ちパスタを作るといつも多くなり過ぎて余ってしまうので、残ったパスタは重ならないように並べ、まな板に置いて乾かす。(重なっているとよく乾かずにそこからカビが生えてしまうのだ)。乾いたパスタは次の日に茹でて食べる。だがそれもちょっと飽きたので、今回は薄く伸ばした生地を幅5センチ程で縦に切り、斜めに包丁を入れて三角形のパスタを作ってみた。

 平べったいパスタはミネストラなどスープに入れるとつるんとして、ワンタンみたいでおいしい。イタリアではスープにはクルトンの代わりに小さいパスタを入れるので、このパスタもその延長というわけだ。今日はウズラ豆を塩で煮てあったので、豆のスープに使うことにした。
 鍋にセロリ、ニンジン、タマネギ(4分の1個をそのまま)、ローズマリー、タイムなどの香草を入れ、オリーブオイルでゆっくり炒める。ボリュームを出したい時は、グワンチャーレ(豚の頬肉の塊を干したもの)やベーコン、生ハムの切れ端などちょっと脂身の多いところを刻んでサッと炒めてから煮込むと、すばらしいダシがでる。ゼラチン質のコーティケ(豚の皮)も豆のザラザラ感によくなじむのだが、今日は生ハムの切れ端を使う。
 そこにトマトソース(なければ濃縮トマト)を入れ、柔らかく煮えた豆を煮汁ごと入れ、さらに30分から45分弱火で煮る。塩は煮た豆の中に入っているし、干し肉も結構塩分が強いので、入れなくてもいいくらいだ。そして例のパスタを茹でて緩めにお湯を切り、豆と和えるだけだ。

 豆料理をグンとおいしく作るコツは、脂身の多い干し肉ももちろんだが、香草があるとないとでは随分と味が変わるように思う。香草が入った途端に料理があか抜けるというか、その香りの良さにハッとする。一番よく使うのはローズマリーで、次にタイムやオレガノ、なんでも試して好きな香りを楽しむ。そこにオリーブオイルをタラリとかけて食べれば、すべての味をオリーブオイルがサッパリまとめてくれる。豆は安価だし、パスタも残り物、栄養満点でお手軽なので、簡単なお昼ご飯によく作るのだ。こうして卵入りの手打ちパスタを存分に味わったら、また次の日から乾燥パスタをつくづくおいしいと思いながら食べることができるのだ。                    

             今日子



   

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