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ある日のご飯
2005年12月15日(木) 

ペンネ アッラ ピッツァイオーラ
ペンネ アッラ ピッツァイオーラ
ときどき「今日は何を作ったらいいのかさっぱり思いつかない」と深いため息をつく。今家にある野菜は菜の花とジャガイモとタマネギ、ポロネギ、レタスだけである。しばらくの間菜の花のパスタを作ったりジャガイモとポロネギのスープを作ったりしてしのいできたが、そろそろ飽きてきた。この間はふんぱつしてパプリカのパスタを作ったが、なるべくなら家にある食材で済ませたい。パプリカはもともと夏の野菜なんだから、そんなにちょくちょく食べるもんじゃない、と自分に言いきかせる。スーパーに行けばブロッコリーやカリフラワー、ピーマンにナスと様々な野菜が並んでいるが、見て見ぬ振りをする。

今日は最近できたばかりのオリーブの塩漬け、牛の薄切り肉、トマトの瓶詰めを使ってパスタを作ろうと思いついた。牛肉はもちろん小分けにして冷凍してあるご近所の牛である。ピッツァイオーラと呼ばれるこの料理、トマトソースの変化球として随分と重宝している。薄切りの牛肉をニンニクとオリーブオイル、たっぷりのローズマリーで炒めてトマトソースを入れ、グツグツと煮込むのだ。隠し味にオリーブのペーストを入れると、なお味がひきしまる。

牛肉の旨味がしっかりトマトソースの中にでて、もともと脂肪分のない赤身の肉は少々パサつく。だがそのパサ付きは、煮込んで濃くなったトマトソースにピッタリなのだ。脂肪分がないので味はあるがさっぱりとしたトマトソースの出来上がりだ。オリーブの実も加え、ショートパスタを茹でてピッツァイオーラの鍋の中に放り込む。最初にパスタだけお皿に盛り、パルミジャーノをたくさんかけて食べる。次に残ったお肉とトマトソースをセコンドとして食べれば、お腹もいっぱいだ。ローズマリーとオリーブのやさしい香りを少しでも多く吸い込もうと嗅覚を全開にする。

野菜がなかったので、よく熟れた洋梨を最後に食べてバランスをとる。なんとか今日の食事をしのげた。はやく畑のカリフラワーやブロッコリーが育たないかなと首をながくして待っているこの頃だ。

*昨日やっと今年のオリーブオイルがイタリアから飛行機に乗りました。今年はオリーブが少なくて、いつも送っている一番質のよいオリーブオイルを集めるのに時間がかかりました。日本時間の木曜日の午後7時に成田に到着するそうで、通関手続きを済ませたりしていたら金曜日か、遅くなったら来週の月曜日に着くかどうか、というところだ。毎年オリーブオイルが予定通りにつくかどうかでヒヤヒヤして心臓によくない。もっとヒヤヒヤしているのは店にいる私の母なのだが。でも搾り立ての芳香と味を楽しみにお待ち下さい。もうあとちょっとです!

今日子


   

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