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レンズ豆とスペルト小麦のスープ
2005年10月28日(金) 

レンズ豆とスペルト小麦のスープ
レンズ豆とスペルト小麦のスープ
朝起きると、子供のスクールバスが来るまでに急いで朝食をすませる。イタリアの朝食は、普通甘いパンとエスプレッソかカプッチーノというのが主流だ。しかし私もシルヴィオもほうじ茶が好きなので、パンとハチミツかジャム、それにほうじ茶という妙な組み合せの朝食をとる。深く考えなければ、ほうじ茶とパンもそんなにミスマッチではないかもしれない。ほうじ茶は最近自然食品店で「バンチャ・トースト」として売られているからありがたい(変な名前・・・)。さらに息子は磯辺焼きが大好物で、年がら年中磯辺焼きか、または梅干しと昆布と海苔のお茶漬けを食べるから、イタリアの朝食スタイルとはちょっとかけ離れている。

幼稚園の黄色いバスがププーッという音と共に到着すると、息子は元気にバスに乗って幼稚園に行く。その後急いで朝食の後片付けをし、今日のお昼は何を食べようか考える。私とシルヴィオだけなので、せっかくだから子供があまり好きではないメニューを考える。温かいスープが食べたい季節になったので、今日はレンズ豆とスペルト小麦(Farro・ファッロ)のスープを作ることにする。

スープには主に刻んだタマネギやベーコン、生ハムなどを最初に油で炒めてから野菜を煮る方法と、最初から油や肉類の助けを借りずに、水と野菜や穀類の味だけを楽しむ方法がある。

今日は後者の方法で、セロリ、ニンジン、畑に残っていた最後のズッキーニを一口大に切り、水から弱火で煮る。そこに台所に残っていたレンズ豆とスペルト小麦を入れ、時々お湯を足しながら弱火で3時間程煮る。香りをだすためにローズマリーを一枝と乾燥のオレガノを入れ、塩で味付けをしてコトコトと煮るだけだ。この間約20分、鍋に蓋をして火を弱めたら、2階の仕事場に行って仕事を始める。時々鍋の様子を見ながら、12時半になるとそろそろお腹が空いてくるので、台所に行って鍋の蓋をあける。ちょうど良いくらいに煮えている。レンズ豆とスペルト小麦は水分を吸うので、煮終わった時に水分が多めの方がサラリと食べられる。

別の小鍋にお湯を沸かし、スープ用の小さなパスタを茹でる。今日はカンノリッキというマカロニを短く切ったようなパスタがあったが、スープ用のパスタが家にない時もある。そういうときは、ペンネなどの生のショートパスタをひとつかみ布にくるみ、めん棒でバンバンと叩き割る。又はスパゲッティを適当に手でポキポキ折ってもよい。茹で上がったらパスタの茹で汁をカップ一杯くらい残して残りの茹で汁を捨て、出来上がったレンズ豆とスペルト小麦のスープをパスタと混ぜてお皿に盛る。オリーブオイルを回しかけて、いよいよ食べる準備ができた。

寒くなったとは言っても、晴れていればお昼時の日射しは温かい。こういう時は庭のテーブルで食べることにする。お昼ご飯の匂いにつられて2匹の犬と4匹の猫達も皆テーブルのまわりに集まってくる。素朴な味のスープだが、豆や野菜、穀物の味はしみじみおいしくて、いつ食べても新鮮だ。

動物達も朝方の湿気を乾かすようにひなたぼっこをしているので、食べ終わったらベンチに寝転んで、しばらく彼らと一緒に日光浴を楽しむ。1日中パソコンに向かっているので、庭でのお昼ご飯はかなりの気分転換になるのだ。

今日子


   

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