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Kyoko's Diary
 
菜の花と小松菜
2005年10月16日(日) 

菜の花の卵焼き
菜の花の卵焼き
近頃小松菜のことばかり考えてしまう。なんで小松菜のことなんか、と思うかもしれないが小松菜がイタリアにないので(探せばあるかもしれないけど)あれはいったいどんな味だったかなと思い出そうとしてみる。だがどうしてもイタリアの菜の花(ブロッコレッティと言って、3、4種類ある)が頭と口に浮かんできてしまうのだ。そう考えていたら、小松菜と菜の花ってどこか似ている味なのかなと思うようになった。別に日本で小松菜が好きで好きでたまらなかったわけではないのだが、こちらでたくさん菜の花を食べるようになったら、菜の花が好きで好きでたまらなくなってしまった。

散歩の途中、道の脇にどうも菜の花と似ている葉がたくさん生えているな、と思っていた。しかし菜の花はだれかが植えなければ生えてこないし、食べてもあまりおいしくない野生の菜の花かなと思っていた。この時期の菜の花は日本の菜の花とよく似ている。パスタに和えて食べたり、オムレツの中に入れたり、オリーブオイルでジクジク炒めて付け合わせして食べるたりする。もちろんカラシ和えにしてもおいしい。ここに生えているのが食べられる菜の花だったらいいのになあと思っていたら、しばらくして隣近所のおばさんに、「はやく大きくなればいいと思ってずっと楽しみにしているのよ。」と言われた。「え、これ野生の菜の花ではないの?」と言うと「ちがうわよ。これは近所の人が適当に種をばらまいたのよ」という。雑草ではなかったのだ。

菜の花があるとうちでは大助かりだ。菜の花は葉野菜なのにおかずになる。あの味の濃さ、どっしりしたボリューム感はいい。今日は採ってきた菜の花でオムレツを作って食べた。オリーブオイルとニンニク、アンチョビを隠し味に入れて直接ジクジクと炒め、柔らかくなったらパルミジャーノ入りの卵でとじる。菜の花の苦みと卵のふんわりした味がほんとにおいしい。フランス料理の中が半熟のオムレツと違って火をよく通すイタリアの卵焼き(フリッタータと言って実際のオムレツとは別物)は、ズッキーニ、菜の花やほうれん草などの葉野菜、アスパラガス、ジャガイモなどなど、中の具をかえていろいろ楽しめる。そう考えると、小松菜もオリーブオイルとニンニクで炒めてパスタに合えたり、それを卵焼きにしてみてもおいしいのでは、とまたしても小松菜のことを考えてしまう。今度日本に帰った時ぜひ試してみよう。

今日子


   

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