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Kyoko's Diary
 
黒トリュフでお祝いを
2005年10月9日(日) 

黒トリュフと生パスタ
黒トリュフと生パスタ
さて、今日は親しい友人の誕生日である。彼女は毎年誕生日にローマからやってきて我が家で過ごすことにしている。

誕生日の夕食は何にしようかなと考える。今年は雨が多かったからか、トリュフもポルチーニ茸も豊作のようで、私の家の周りでも時々トリュフをとりに小型犬を連れたおじさんがやってくる。うちの犬にもとり方を教えておけばよかったなあといつも思うのだが、ものすごい食いしん坊のローラ(黒ラブの雑種)のことだから、もし見つけてもきっとあっという間に食べてしまって手元には残らないだろうなと思い直す。何しろちょっと目を離したスキに、近所中の犬猫のエサを掃除機で吸い取ったようにきれいにしていく奴なのだ。ダイエットさせても、うちでご飯を少なくすればするほど外食が多くなるようだ。幸い、このおじさんはたくさん採れると1年に一回くらいわけてくれるので、それだけでも感謝しなければならない。

トリュフの種類はいろいろある。バローロ地方と、マルケ州とウンブリア州の境にあるアックアランニャでしかとれない白トリュフが一番香りが高いと言われ、次にビアンケットというベージュっぽい色のトリュフ、黒トリュフの順においしいといわれる。黒には夏に採れるものと冬に採れるものがあり、冬の方が味がよいといわれる。そして、安い値段で売られているトリュフのソースというのは、95%のマッシュルーム、2、3滴のトリュフのエッセンス(ガソリンでできているとトリュフを売るおじさんが言う)、サラダ油が混ざっているだけなのだそう。

トリュフというとなんだかすごいもののような感じだが、家のまわりで採れるのは黒トリュフで、あの超高級世界三大珍味の白トリュフよりはずっと庶民的なものだ。

今日はこのおじさんがくれた生トリュフと手作りのタリオリーニ(フェットチーネより細めの手打ちパスタ)を作ってお祝いだ。手打ちパスタは機械を使わないで手で切るため、微妙な厚さや太さをすべて手で加減するのだが、私にはこれが楽しくて仕方がない。今日は細めにしよう、今度はもっと太めにしてみよう、とその日使う具やソースによって変化をつける。機械の目盛りではできない微妙さなのだ。

トリュフは歯ブラシで泥をとってきれいにし、今回は薄くスライスして食べることにした。チーズおろし器でおろしてもかまわない。フライパンにニンニクとオリーブオイルをたっぷり炒め、パスタを和える直前に、スライスしたトリュフをサッと炒め塩をふっておく。茹でたタリオリーニをザルにあげ、水気をよく切らないうちにトリュフと和える。

できあがりは、今日は特別うまく手打ちパスタができたのでまずそれが満足だ。黒トリュフの味は土の香りというか、ポルチーニ茸に相通ずるものがある。食卓にいた全員が「たしかに瓶詰めのトリュフソースはトリュフではなかったな」という意見で一致した。

今日子


   

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