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Kyoko's Diary
 
ニョッキを食べる
2005年10月2日(日) 

トマトソースのニョッキ
トマトソースのニョッキ
ここ1週間程、今度の本の原稿の直しのため、まったく外にでていなかった。久しぶりに外にでてみると、まわりはすっかり秋模様だった。しまった、出遅れたという気分になった。10日前に畑の衣替えもして冬野菜の苗を植えたため、今畑には食べられる野菜がない。庭にはチコーリアというタンポポの葉に似た野草がたくさん生えてきたのだが、これ一種類ではいささか物足りない。そこででてくるのが、夏の間瓶詰めにした保存用のトマト、倉庫にたくさんあるジャガイモ。これでニョッキでも作ろうかということになった。

保存したトマトの瓶を開けるのは、なんだかいつももったいないような気がする。旬のトマトがなくなる、これからの季節のために作ったはずなのに、きれいな赤い瓶を開けてだんだん少なくなっていくのを見るのはどうも不安になる。今度の夏まで足りるのだろうか?、と。

ニョッキと聞くと、名前がかわいらしいせいか、そうか、ニョッキか、とすっかり乗り気になる。なのに、イタリアでは外で食べると大概はおいしくない。なんだ、すいとんか、と日本人なら思うはず。おいしいニョッキはおいしいジャガイモにめぐり会わなければいけないのだが、近頃のイタリアではどんどんそれがむずかしくなってきているのだ。ニョッキ用のジャガイモは日本の方が見つけやすいかもしれない。粘りのない粉っぽいジャガイモがあればいいのだが、なぜかイタリアのジャガイモは粉っぽくて味がしないものか、まあまあだけれど水っぽくてニョッキに向かないものか、どちらかだ。

うちの畑ではジャガイモを冬中食べられる程たくさん作る場所がないので、近所の農家からおいしいジャガイモを買うことにしているのだが、このジャガイモがニョッキには最適でうれしい。

作るのも簡単で、ジャガイモを茹でて専用の機械で潰して塩、小麦粉を混ぜてこねる。これがジャガイモが水っぽくて固まらないと、小麦粉を大量に入れることになり、すいとんみたいになってしまうのだ。卵を入れて固める場合もあるけれど、ジャガイモの味を楽しむには入れない方が好きだと言う人が多い。私もその一人だ。そしてこねたものを棒状にのばして切って沸騰した湯に入れて茹でる。ジャガイモが浮いてきたらすくって用意したソースに和えて食べる。

ジャガイモを茹でる時間を入れなければ、わずか30分で出来上がりだ。今日はシンプルなトマトソースで、パルミジャーノを多めにかけて食べた。ジャガイモとトマトとチーズの組み合せって、あうんだな、これが。

今日子


   

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