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Kyoko's Diary
 
トマトの瓶詰め
2005年9月6日(火) 

トマトの瓶詰め
トマトの瓶詰め
今年もトマトの瓶詰めが大詰めをむかえている。かれこれ4回目の瓶詰めで、今の所1kgの瓶に45本出来ている。一人で作るので、一回にだいたい15本から20本作るのが精一杯だ。普通田舎では、大家族が親戚中の女達を集めて保存用の瓶詰めを作る。その数は1回に100本単位で規模も大きい。煮沸消毒も庭でドラム缶にたき火をして行う。1年で使う瓶が1家族80本から100本というので、親戚の分も合わせてこれを4回は行うのだ。

私の家はシルヴィオと息子1人の3人家族なので、一年で60本あれば足りている。畑のトマトは何回かに分けて熟れてくるため、一夏で4、5回行えば来年の夏までのトマトを確保できる。これを何度もわけて行うのが面倒くさいということで、畑を持っていても保存用トマトだけはスーパーで注文し、いっぺんに100本くらい作ってしまうという家も多い。私も今までスーパーのトマトを使っていたのだが、自分の畑で作るトマトとの味の差はやはり大きい。どうせ大変な思いをするなら、自分の所で作った方がいいかな、と今年から畑に大量にトマトを植えることにしたのだ(それにいっぺんに私一人で100本もの瓶詰めを作るのは正直いって無理だろう)。

トマトの瓶詰めを作るのは大変なのだが、一つ一つ出来あがるのを見るのは本当にうれしくて楽しい。種から育てた苗がどんどん大きくなり、たくさんの立派な実をつけ、それを瓶に詰めて行く、というのは子供を育てるのに似ているような気がする。赤くツヤツヤのきれいな瓶が少しずつ倉庫に増えていくと、なんとも言えない満足感でいっぱいになる。

瓶詰めの方法も人それぞれで、湯剥きをしたトマトをそのままつめていく方法もあれば、パッサートと言われるトマトを野菜こし器にかけてソース状にしたものを瓶に詰める場合、さらにパッサートに湯剥きトマトを2、3本入れて瓶詰めにする場合、トマトに火を通し、バジリコ又はセロリやニンジンなどで香りをつけて煮てから瓶に詰める場合、トマトを皮ごとミキサーにかけてから瓶詰めにする場合など、人それぞれ気に入ったやり方がある。トマトを入れると皮と種をとってソース状にしてくれるという家庭用の機械もいろいろと売っている。いずれにしても、トマトにかける情熱は皆変わらない。トマトは畑の宝石のような存在なのだ。

今日子


   

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