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Kyoko's Diary
 
トマトの季節
2005年8月28日(日) 

“おいしい”サンマルツァーノ
“おいしい”サンマルツァーノ
今年は6月から7月中旬まで猛暑だったが、それから突然雨が降ったり雹が降ったりして気温があがらない。トマトにはちょっときびしい年のようだ。私の畑では、次の夏までの大切な保存食となる瓶詰め用のトマトにサンマルツァーノ、サラダ用の大きな丸いトマト、ミニトマト、冬用トマトを主に作っている。

一年中食べるトマトだが、やはり生の熟したトマトをトマトソースにした時の感動といったらない。トマトがおいしいので、塩とオリーブオイル、ニンニクなどシンプルなソースが一番うれしい。冬に瓶詰めのトマトを使う場合には、ソースにベーコンやサルシッチャの中身、バター、チーズ、アンチョビなど様々な味を付け足して変化をつける。それが今の時期のトマトにはもったいなくて何も入れたくない。毎日心底おいしいと思って、飽きもせず同じ物を食べている。

“ばっかり食い”という食べ方があるそうだが、私はこの“ばっかり食い”が好きだ。特に炭水化物や野菜の"ばっかり食い"が得意で、口の中でいつまでもいつまでもこの味が続いてほしいと思う。逆に同じ物ばかり食べると最後は“戦い”になってしまうという人もいるみたいだ(私の母親とか)。これが私にはおいしいパスタやうどん、白いご飯があれば、おかずが少なくてもやっていける。お酒を飲む人にとっては嫌な食べ方かもしれない。しかし腹が減ってはそんな悠長な食べ方はしていられないというのが本音だ。

話がそれたが、イタリアに住むようになって、トマトに重点をおく理由がよくわかるようになった。トマトソースにはホールトマト、サラダには色の薄いトマトかミニトマト、ちょっと変わった所でフルーツトマトという食べ方しか知らなかった頃とは大違いだ。

今年はサンマルツァーノをたくさん作ってソースもいろいろ研究してみたが、サンマルツァーノには香草にタマネギやセロリ、ニンジンがとてもよく合うなあと思った。いずれも皮を剥いたら丸ごとトマトと一緒に煮て、出来上がったら除いてしまうのもコツだ。コクの強いどっしりした味のサンマルツァーノとの相性は驚くほどよい。

反対にミニトマトやパキーノなどの甘みの強いトマトでソースを作る場合には、生のバジリコを使うとさらに味がひきたつ(サンマルツァーノにバジリコが合わないというわけではないけれど)。どちらのトマトソースの方が良いと言うのではなく、気分によってトマトの種類と香草の組み合せを変えてどんどんバリエーションが広がっていくのがうれしい。しばらくはトマト日和の毎日だ。

今日子


   

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