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お客さん
2005年5月22日(日) 

ピクニック
ピクニック
いよいよ来週の火曜日には日本に出発する。出発前で料理教室の準備(また水彩画でレシピを描きました)や本の仕事、原稿の訳、などなど、とにかくいろいろなことをしなければならなくて行く前からヘトヘトだ。それなのに後から後からお客さんがおしよせてくる。バカンスで遠くから来る人や、いつもの友人達。シルヴィオの年齢の友人は皆引退して優雅な生活をしている人が多い。こういう人達の前で、仕事が忙しいから会えないと断るのはなんとなくかっこ悪い。

今の時期は春になって緑が一斉にでて、一年のうちでも目を見張るようなきれいな季節なので、部屋にこもって仕事をするだけではもったいない。せっかくすばらしい天気だし、お昼を一緒にどうぞ、と招待することになるのだが、こういう時イタリアの食事は便利だなあと思う。

忙しい時のピクニックには、デパートのお惣菜というのがないので、生ハム、モルタデッラ(ソーセージの大きいもの)、チーズの盛り合わせ、パン、メロンや他の季節の果物というのが定番だ。肉やチーズと野菜の代わりの果物、そしてパンがあれば誰でも気軽にピクニックができる。

ピクニックというのはもちろんどこかにでかけるわけではなく、庭での食事のことを言う。皆太陽の下で食事をすることを心から愛している。

暖かくなって花の咲き乱れるテラスに、冷たく冷えた白ワインとハム類、チーズ、パン、メロンを切って並べ、好きな用にとって手で食べる。ハムをたくさん食べるとやはり塩分が多いので、甘くて水分の多いメロンがあって助かる(メロンはもちろん日本のメロンのように高くない、お手軽な果物と言える)。

こういう食事は常時食べるのにはあまり体に良いとは言えく、たくさん食べると胃にもたれる。しかし忙しい時には大助かりで、主婦にとっては強い味方なのだ。

食事が終わったら皆好きなようにくつろいで、本を読んだりおしゃべりしたり、ずっと一緒にくっついているわけでもない。お客さんでもさりげなくお皿を下げて後片付けをするところも民主的だ。誰か一人だけが働くことを嫌がる。お客さんになる方も招待する方も、どちらも"お客さん慣れ"しているイタリアの人達のやり方がステキだなと思う。習うのに時間がかかったが。

今日子


   

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