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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
カポッチ家での夕食
2005年5月5日(木) 

16羽の鶏を焼くイーボ
16羽の鶏を焼くイーボ
ここ3、4日はシルヴィオの小学館サピオ用原稿の訳でギンギンになっていた。前回は前のローマ法王の記事で、今回は新しいローマ法王についてだった。翻訳の仕事は頭がとても疲れるため、夕方4時頃終わった途端、ベッドに直行してぐっすり眠る。午後6時頃電話がなって目が覚める。いつものご近所さんのカポッチ家が、夕飯を一緒にどうかと言う電話だった。やった〜、ご飯を作らなくてすむ、と二つ返事でOKする。

行ってみると、今日は奥さんのクリスティーナの親戚が誕生日だそうで、16人分のテーブルが用意されていた。いつも思うが、ここはまるで小さなレストランのようだ。旦那さんのイーボが外の大きなグリルで鶏を16羽焼いている。小さい種類のニワトリとは言っても、16羽並んでグルグルまわっていると圧巻だ。いい色に焼けていて、下にしいてある炭火に鶏の脂が落ちてジュージュー音がする。普段は約3、4キロのニワトリをみんなで分けて食べるのだが、今日は鳩くらいの小さな鶏なので一人一羽分あると言う。ウ〜ン、ここでファーストフードのフライドチキンを思い出してこの差はなんだろうと思う。

中に入ると今度は暖炉でアンナおばさんが炭火焼のフォカッチャを焼いている。ウワ〜おいしそう。いつも思うが、パンやピザの生地が膨らんでいるのを見るとなんとも言えず幸せな気分になる。炭をたくさんしき、グリル用の網を炭の上に置き、直接フォカッチャを網にのせて焼く方法はこの辺りではよく使う。これだと周りがバリッと焼けて炭火の独特の香ばしい匂いも生地につく。それにオーブンで焼くよりずっと水分が蒸発しやすいので、バリッと乾燥した食感がよりよくでて、イタリア人好みの焼き上がりになる。

このフォカッチャに生ハムや生のベーコンなどの干し肉をはさんで夕食がはじまる。ハムやベーコンの塩気とフォカッチャのバリバリ感がおいしくて、いくつでも食べられる。これが終わったらさっきの鶏の丸焼きを一羽ずつ手でバリバリ食べる。皮がパリパリで薄くておいしい。中もしっとりしていて肉の味がダイレクトに伝わる感じだ(もちろん鶏はここで育てたもの)。疲れもふっとび、仕事が終わった安心感もあって食べて飲みまくってしまった。

今日子


   

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