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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
No grazie
2005年4月27日(水) 

カポッチ家と
カポッチ家と
しかしこの所お客さんが多い。先週は木曜日の夕食に3人、日曜日は親戚とその友人が2歳の子供2人を連れてきて昼食と夕食を一緒にし、今日月曜日からは3日間、仲の良いフランス人のおばちゃんの甥が家にいる(日本語を勉強しているのだそう)。木曜日はいつも食事に呼んでくれるとなりのカポッチ家を4人招待する。来週は真ん中で2日間日本から知人が来る。

こんなに重なることは珍しいかもしれないが、それにしてもこういうのはイタリアならではだろう。皆自宅に友人を招待してもてなすことが好きなのだ。フランス人のおばちゃんは、「パリでは皆家が小さいから普通は友人とレストランに行くものよ。」と言っていた。東京でもそうだろう。

人数が多いと料理をする時にも分量が普段と違い、慣れなくて始めは間違えることも多かった。しかしこういう時、やはりイタリア料理は和食に比べて楽だなと思う。ソースをたっぷり作って多めにパスタを茹で、肉の固まりをオーブンで焼いたりすると皆で小分けにして食べられる。前菜にはいつもの保存食(オリーブのパテやサラミなど)を使い、ドルチェは大きくて簡単なクロスタータでも焼いておけばそれですむからだ。

それがこの間は成り行きで和食を作ることになってしまい、えらい苦労をした。当然、ここには和食の材料は乏しいので、日本にいたら買ってすませるものでもいちいち作らなければならない。鍋をやろうと思っても材料もない。それでいて外人の好きな和食を作ろうと思うと、必ず皆が知っている天ぷらや寿司をリクエストされる。私が作ったのは、豆腐(もちろん大豆から)、精進揚げ4種類、カンピョウ巻きと卵巻きにカッパ巻き、豚の角煮、ひじきの煮物だったのだが、はっきり言ってこんなメニューをわざわざ全部作って食べる日本人なんて珍しいだろう。前の晩から用意して、天ぷらも揚げたてをだすので自分で食べる暇などなく、終わった時にはもうこんなこと二度とするもんか、と思うくらい疲れまくった

おもてなしで大事なのは、おかわりを勧めることで、私はこの勧めることがとても苦手だ。やはり皆に勧めて「No Grazie」(いいえ、結構です)と全員に言われたら、その後シ〜ンとしてなんとなく間が悪い。気にしなければいいのだろうけど、結構傷つく。だからいつも食べたかったらそれぞれ勝手にとればいいのになと思う。自分がお客の時も、お腹がいっぱいなのについこの「No Grazie」を言えなくて余計に食べてしまい、後で後悔する。イタリア人のおばちゃん達は勧め上手で、なかば強引にもおかわりをさせてしまう。「No grazie」を言わせない押しがあるというか、こういう時私はつくづく日本人だなと実感するのだ。

今日子


   

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