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Kyoko's Diary
 
アンコウ
2005年4月14日(木) 

アンコウのトマト煮
アンコウのトマト煮
近頃魚屋でアンコウをよく見かける。名前はヒキガエルのシッポという意味で「Coda di rospo」(コーダ ディ ロスポ)。頭は切り取られて店頭には並ばず、ゼラチン質の皮も全部剥いである。

アンコウは肉厚で骨が少なくて骨を恐れるイタリア人も安心して食べられるのだろう。欧米ではお箸を使わないせいか、皆骨の多い魚を嫌う。レストランで魚を頼むとウエイターが骨を全部取り除いてお皿に盛ってくれるが、じっくり骨を除けながら箸で食べてしみじみする感覚とはちょっと違う。お皿にとりわけた時点で魚が冷えてしまうのも残念に思う。でもたしかに、フォークとナイフでは上手く骨を取り除けないので、仕方がないか。

アンコウは日本だと鍋が多いが、こちらではトマト煮、ホイル焼き、グリルなどをよく見かける。今日はトマトで煮てみることにした。

アンコウは塩をふってニンニクを4カケ包丁で軽く潰し、オリーブオイルと炒める。そこにアンコウとイタリアンパセリをそのまま入れて炒め、白ワインを半カップ入れる。次にトマト(ミニトマトの方が甘みがでてよい)を5、6個半分に切ったもの、オリーブの実約10個を入れ、蓋をしたら30分くらい中火で煮て出来上がりだ。アンコウの臭みが残らないように、ニンニクと白ワインをうまく使い、火を切る前にイタリアンパセリのみじん切りをたっぷり入れて出来上がりだ。

プリプリした感じの肉質はトマト味でもよく合い、なかなかおいしい。それでもかすかに匂いが気になるような気がしたので、ペペロンチーノを入れて辛くしたらもっとよくなるかなと思う。白身の魚とオリーブオイルとニンニクの組み合せはおいしいのだが、やはり日本人にはしょう油味の方がしっくりくるような気がする。

皮やキモなどおいしい部分を全部捨ててしまうのかと思うともったいない。日本ではアンコウのキモも食べるんだよと一緒に食べたイタリア人の友人に言うと、かなり、というかものすごく変な顔をされた。アンキモって珍味でおいしいのに・・・。そういえばシルヴィオも最初に食べた時はギョッとしていたっけ(今は好きだけど)。

今日子


   

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