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Kyoko's Diary
 
雑穀を食べる
2005年4月2日(土) 

左・ミックス、右・大麦、後・空豆
左・ミックス、右・大麦、後・空豆
イタリアの食品店ではよく雑穀を見かける。雑穀と言ってもいろいろな種類があるが、例を挙げると、ファッロ(巻き舌で)というスペルト小麦(9千年前からヨーロッパで栽培されている小麦で、栄養価も抜群、小麦アレルギーの人にも最適)、大麦、など。それに乾燥のグリーンピースやヒヨコ豆に空豆、レンズ豆を混ぜて売られている。初め見た時、鳥のエサかと思った。日本でも白米に雑穀を混ぜて食べたりするが、こちらではスープにすることが多い(おもに女性が好んで食べるような気がする)。皆体に良い食べ物をおいしく食べるように心がけている。

作り方も簡単だ。雑穀類(好みの雑穀、豆を合わせてもいい)を水に一晩漬けておく。乾燥の豆や雑穀は新しいとすぐ煮えるが、古いといつまでたっても柔らかくならないので、製造年月日をよく見て買う。鍋にニンニク(なくてもよい)とオリーブオイル、小さめの乱切りにしたニンジンとセロリを弱火で炒める。香りがでてきたら、ポロネギ、ズッキーニなど冷蔵庫に残っている野菜も乱切りにして入れ、水をきった雑穀類を入れる。ざっと炒めたら熱湯をたっぷり入れ、弱火で2、3時間ゆっくりコトコトと煮る。一番最初にでてくるアクは必ずとる。とらないと食べた後お腹に空気がたまってつらい。あとのアクは旨味が入っているので全部とってしまわないことが大切だ。1時間くらいしたら塩も入れておく。これで柔らかくなれば出来上がりだ。

スープというかおじやみたいな感じなのだが、私がいつも感心するのは、固形スープの素をいれなくても野菜や穀類、豆の味がきちんとでていてとてもおいしいということだ。固形スープの素の味に慣れていたら、きっと味があまりしないと感じる人もいるだろう。が、慣れるとやさしくてじんわり体にしみていくような味がわかるようになる。アツアツをお皿に盛ってオリーブオイルを上からタラリとかけて食べると、オリーブオイルの芳香が穀類をさっぱりと、それでいて濃厚に食べさせてくれる。私は健康だけを気にしてご飯を食べようとは思わないが、こういった野菜や雑穀を食べた後は、胃もすっきり、お通じもよくて体調も万全になる。もちろんサラミやベーコンやチーズも大好きだが、基本的にはこういったものをベースに食べるのを好む、胴長の人間だなと思う。

今日子


   

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