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オイル漬け各種
2005年3月4日(金) 

イワシのオイル漬け
イワシのオイル漬け
ここ3、4日、イタリアはこの冬一番の寒さだ。夜はマイナス10度以下になり、家の水道管が凍り付いてしまった。こんなことはこの家に住んで初めてだ。同じウンブリア州の山カステッルッチョという村では、イタリア国内のこの冬の最低気温、マイナス32度を記録したそうだ。

水がないので近くの村の共同で使う泉に行ってタンクに水を入れてもって帰る。ないとわかっているのについ癖で蛇口をひねってしまい、お皿も洗えないしパスタも茹でられない、野菜も洗えないし、トイレも使えないで大変だった。

こういう時に役に立つのが、普段から用意してある「オイル漬け各種」だ。先日新鮮なカタクチイワシが手に入ったので、これをオイル漬けにしておいた。作り方は簡単だ。イワシの内臓、頭、尾を取り除いて水でさっと洗い、多めに塩をふって30分置いておく。次にワインビネガーに浸す。やり方は2種類あり、ひとつはこのまま2時間程漬けておく。次に容器にオリーブオイル、ニンニク、ペペロンチーノ、イタリアンパセリを混ぜて、ワインビネガーに漬けておいたイワシをオイルに漬ける。この時イワシがオイルから顔をださないようにたっぷりオイルを入れておく。これで次の日にはおいしく食べられる。ワインビネガーで殺菌するので、身が白っぽくなり、生っぽさも少し残る。ちょうどシメサバのような食感でとてもおいしい。

もう一つのやり方は、30分塩漬けにしたイワシをワインビネガーでさっと火を通すやり方だ。イワシが崩れやすいので、ワインビネガーをたっぷりにしてイワシを泳がす感じにすると崩れない。1分も茹でればよいだろう。イワシが冷めたらオリーブオイルとニンニク(ニンニクはどちらのやり方も1かけを3つくらいに切るとよい)、イタリアンパセリ、ペペロンチーノを容器に入れて漬ける。このやり方は火を通してあるので、2週間くらい漬けてから食べるとより味がしみておいしくなっている。最初のやり方より味がかわらず日持ちもする。味は最初のやり方の方が私は好きだが、好みでいろいろ試してみるとよいだろう。これは朝食にも、お客さんがいるときのちょっとしたアンティパストにも、料理できない時、したくない時にもとても便利な保存食なので、私はとても重宝している。

それにパプリカが安く手に入った時に作っておいた、パプリカのオイル漬けでもあるとバッチリだ。これは暖炉で炭火焼にして皮を焦がし、皮をきれいにとって適当にちぎってニンニク2カケ(これも1かけを3つくらいに切る)と塩、オリーブオイルに漬けておく。炭火でなくても家のガスコンロで焼きナスの要領で作れば日本でもおいしくできる。そしてパン、果物などがあればりっぱなお昼ご飯に変身だ。もし夜も水がでなかったら、今度は自家製ソーセージのオイル漬けとリンゴや、チーズと洋梨の組み合せでも食べるとする。私は動くのがおっくうでものぐさなので、動かなくていいように日頃からこういった面倒くさがられる保存食をセコセコと作っておく。これで家から一歩もでないで何日かは過ごせるのだ(笑)。

今日子


   

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