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アーリオ・オーリオ+α
2005年2月25日(金) 

アーリオ・オーリオ+α
アーリオ・オーリオ+α
ここ2、3日、夫・シルヴィオの原稿の訳をやっていて大変だった。シルヴィオは新潮社「フォーサイト」で時々記事を掲載している。彼はイタリア経済、ローマ法王のことなど、イタリアのニュース全般を扱っているが、ここでは英語の堪能なフォーサイトの編集者が訳をしている。今回は別の雑誌、小学館「SAPIO」にローマ法王のことで依頼がきた。が、突然のことで締め切りまでわずかしかなかったため、私がイタリア語訳をやることになったのだ。量が多くて、夜中まで意識もうろうとしながらがんばった。昨日の晩、疲れきって仕事をしていると、なんだかニンニクの匂いがするような気がする。おかしいな、今日はミネストラだったし、ニンニクの匂いなんてするはずがないと思い直していた。しばらくしてやっぱり変だと思い部屋からでてみると、シルヴィオがニコニコしながらやってきた。「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを作っているんだ」という。時間はまさに夜中の1時。「ウッソー!なんでそんなことしてるの?」と言いつつ、私のお腹は思いがけなくパスタが食べられることで一気に幸せ気分に突入した。こうみえても、私は体重にはとても気をつけている。だからと言って痩せているわけではなく、増えるから気をつけるのだが。だから夜中に何か食べることなんて、子供が生まれて以来一度もなかった(子供が生まれて体重も増えたから)のに。

それにしても、ニンニクとオリーブオイルの匂いはなんて食欲をそそるのだろう。原稿を書き終わって余裕のシルヴィオは、「出来たよ?」と鼻歌まじりだ。彼の作ったアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノは、ちょっと工夫がしてある。そのままだとつまんないから、たっぷりのニンニクとオリーブオイル、ペペロンチーノの他に、アンチョビを2、3本、オリーブのペースト(もちろん私が作ったやつ)を一さじ、オレガノを少々でリングイネを和えて食べる。ニンニクは細かすぎず、小さく切ってある。よけようと思えばよけられる大きさを、ゆっくり弱火できつね色になるまで炒めてある。アンチョビもその中でゆっくり炒めて溶けてしまう。

お皿を洗うのも面倒だから、フライパンから直接二人で食べることにする。たくさんフォークに巻き付けて一口目を頬張る。一瞬置いて、よく漫画でみるように、鼻と耳からポポポン!と蒸気がでて目が白黒になった。なんて辛いんだ!一体どのくらいペペロンチーノを入れたのか。作った本人も辛くてむせている。それでもオリーブの味やアンチョビの味で深みのある、こんなに辛くなければすばらしくおいしいパスタだった。「遅くまで仕事がんばっているから、眠気覚ましに辛くしたんだけど、よく効くでしょう?」とシルヴィオ。たしかに食べた時はバッチリ目が覚めたけど、やはり私のお腹は一杯になると眠くなるので、結局その後1時間と持たなかった。前回アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノの話をしたので、シルヴィオは作ってみたくなったようだ。ちょっと工夫をするとこのパスタも満足のいくものになる。ひとつだけ、今度から辛いときは食べる前に言ってもらうよう、お願いしたい。

今日子


   

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