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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
カーニバル
2005年2月8日(火) 

この所、毎週末はカーニバルで盛り上がっている。イタリアのカーニバルはヴェネツィアが有名だが、もちろんウンブリアの田舎でもある。カーニバルはもともと農民や家来達が主人の悪口を言っても罰をうけない期間だったそうだが、キリスト教の行事になってからはキリスト復活(パスクワ)前の40日間の禁欲期間が始まる前に、お祭りをするということになったらしい。子供達はそれぞれ好きなコスチュームを着て村を行列で歩く。今ではポケモンやらカリメロ、セーラームーンなど日本アニメのキャラクターの格好をする子供も多い。行列の時にはいろいろなはりぼても一緒に行進するが、いきなり怪物くんのはりぼてが出て来たりして意表をつく(なぜウンブリアの田舎に怪物くんが!)。

今日は都合でローマに来ている。イタリアのカーニバルのお菓子はフラッペという小麦粉と水を練った生地を油で揚げ、砂糖をまぶしたものが主なもので、子供は喜んで食べる。しかし今日はいつもの仲良しのフランス人のおばちゃんの家にいるので、フランス風にクレープを食べることになった(私はクレープの方がうれしい)。知っている人も多いかもしれないが、フランスのカーニバルではみんなでクレープを食べるそうだ。家中で一番年下の子供が、フライパンから一番高い家具の上にクレープを放り投げるという遊びをするらしい。

フランス人のおばちゃんの話では、彼女が子供の頃はおばあちゃんが納屋で牛の乳を搾り、それをそのままクレープに使ったそうだ。この牛乳には脂肪分がたっぷり含まれていて、それで作るクレープのおいしかったことと言ったらないという。聞いているだけでヨダレがでそうな話だ。しかし、またここでふと考えた。バターや生クリーム、脂肪分の多い牛乳やチーズなど、なぜフランスの人はこんなにこってりしたものを日常的に食べても平気なのだろう。私が見た限り、イタリア人はこういった食べ物を避けている人が多いし、実際に食べると胃の調子が悪くなると言う。実は私は脂っこいものが大好きで、日本にいるときはバターも生クリームもたくさん食べていた。それが10年イタリアに住んでいるうちに、イタリア人と同じ考えになってきたのだ。私が洗脳されたのかと思うかもしれないが、だんだんこういったものを食べないでオリーブオイル中心の生活にしてきたから、自分の体がそうなってきたのだろう。もうひとり近所にすむフランス人のおばちゃんは、最近重い病気をして、医師に脂肪分をとらないように言われている。自分がどんなにきびしいダイエットをしているか切々と私に話す。しかし、どうも見ていると料理のどこかしらに、バターやら生クリームを使っているのだ。「フランス人はこうなのよ、先祖代々こういうものを食べてきたから、消化不良をおこしたりしないの。でもね、私たちの肝臓はまるでアヒルの肝臓のように肥大しているのよ」と言われた。もちろん、フォアグラのことである。う〜ん・・・すごい肝臓だ。

今日子


   

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