オリーブオイル屋 ブオーノイタリア
HOMESITEMAPお問い合わせ
ウンブリア便り 森の書斎から ショッピング くちこみレシピ 店舗案内
ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
HOME > ウンブリア便り > ところ変われば
Kyoko's Diary
 
ところ変われば
2005年1月5日(水) 

驚くシルヴィオ
驚くシルヴィオ
この間、クリスマスの時にイタリアのテレビで日本を取材した番組をやっていた。たまたま来ていた近所のイタリア人家族と一緒に見ていたら、面白いことがあった。日本のどこかの幼稚園を取材したものだったが、園児が皆冬の6度くらいの時期にズボンだけで上半身裸で生活していた。皆の驚いたことといったら、なにしろうちの息子が通う幼稚園では滅多に外で遊ばせるということがなく、冬は寒くて風邪をひくから、夏は暑くて具合が悪くなるからと、5月と9月以外は外で遊ばせない(これはこれで私はすごく不満なのだが、イタリアの学校がこれと似たり寄ったりなのは他のヨーロッパでもよく知られているらしい。先生だけでなく、父兄からも学校で子供が外で遊ぶと文句がでるのだ)。

皆テレビ用に冗談でやったのかと思うくらいだったが、夫シルヴィオは冬に阿佐ヶ谷にいた時に本当に幼稚園の運動場で子供が上半身すっぽんぽんで走り回っていたのを見ていたから、これは本当なんだとこの家族に力説していた。あの時の夫の驚きようといったら、しばらく思考停止状態になっていたくらいだ。結局結論は、日本人は苦しむのが好きだから、ということで終わった。

しかしイタリアで暮らしているといろいろな考え方の違いに気がつく。例えば、白身(とり肉など)の肉を食べて赤身の肉を極力減らすこと(伊)─ とり肉は体を冷やすからよくない(日)。夏の暑い時期は極力脂っこいものを食べない(伊)─ 夏バテしないようにウナギや豚肉をたべる(日)。いろいろな食物を一緒に食べない。食べ合わせが悪いと消化が悪くなる(伊)─ 1日に40種類以上のものをバランスよく食べる(日)。40度以上のお風呂は心臓に悪い(伊)─ これは日本でも言われているけれど、やはり日本人は温泉など熱いお湯が好きだ。高い熱がある時は軽装で布団などかぶせないようにする(伊)─ 熱がある時はあったかくして汗をたくさんかくとよい(日)など

息子の幼稚園では、もし子供がお漏らしをした場合、家の者が急いで行ってパンツをとりかえてやらなければならない。両親が共働きの場合でも、大家族が多いこの辺りでは祖父母や親戚がいるから大丈夫なのだそうだ。親が来るまで濡れたままでいなければならないのかと訊ねると、万が一幼児性愛者の先生がいたらいけないからなのだそうだ。そんなことまで意識していたのかと驚いた。という具合に、国が変われば見事に正反対の考え方があるので、ようは自分にあったやり方を見つけるしかないのだなと思う。

今日子


   

PAGE TOP
HOMEウンブリア便り森の書斎からショッピング店舗案内SITEMAPお問い合わせ
Copyright (C) 2004 Buon'Italia Co., Ltd. All Rights Reserved.