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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
カポッチ家
2004年11月27日(土) 

兄弟の末っ子「イーボ」
兄弟の末っ子「イーボ」
私の住んでいる所は、ローマから約100キロ北に行ったウンブリアの小さな村だ。観光地とは全くかけ離れた、オリーブ畑と麦畑が広がるのどかな場所。ここに住んで5年、ローマに住んでいた頃と全く異なる村の人々の気質や昔ながらの文化を目の当たりにすることになった。中でも一番親しくなっていろいろな田舎生活を学んだのが、二百メートル先に住む大家族、カポッチ家だ。この家族は8人兄弟のうちの3人が、それぞれ隣り合わせに所帯を持って住んでいる。それぞれの家族は子供もあわせて13人もいるので最初は誰が誰かわからなかったが、私達に子供が産まれてからは家族同然のように親しくしてもらっている。

兄弟の末っ子「イーボ」は村の鉄工場を経営している。彼はウンブリアのスペシャリティである肉の炭火焼の達人だ。彼の家の庭には動物園かと見間違うような、家畜を放している大きな庭がある。食卓に上がる肉はほとんどこの庭に放されている動物達で、ニワトリ、アヒル、チャボ、七面鳥、ウズラ、ヤギ、ウサギ、野鳥やクジャク(観賞用)などが自由に歩き回っている。

他に豚や子牛を他の兄弟が飼っていて、それらを親戚中が集まって解体する。始め解体を見たときはギョッとして気持ち悪くなった。何しろ10歳の娘が豚の目玉を転がして遊んでいたのだ(!!!)

しかし夕食に呼ばれて食べるそれらの肉のおいしさには、大げさではなく、目からウロコが落ちる思いだった。イーボはいつもお客さんを招待して大勢で食事をするのが大好きで、20人、30人で大きなテーブルに腰掛けて食べる。お客さんに「このお肉、ほんっとうにおいしいね」と言われると、うれしそうにニヤリとする。「こんなにおいしいお肉なら、私もほしいからぜひ分けてちょうだい」と頼み込みんだ。こうして自分たち用に育てている少ない豚肉などを買うことになりウンブリア式食生活が始まった次第だ(もちろん、解体も手伝う)。

今日子


   

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