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Kyoko's Diary
 
栗の食べ方
2004年11月11日(木) 

寒いので暖炉をフルに利用している。栗祭りの時に2キロ5ユーロ(700円弱)でたくさん買った栗が余っていたので、暖炉で炭火焼にした。

栗の炭火焼は、栗に一つ一つ包丁で切りこみを入れて穴をあけておく。そうしないと焼いている途中でポンポンはねて爆発するからだ。

栗の炭火焼用に、穴がいくつもあいている専用のフライパンを使う。これは近所のスーパーなどで安く簡単に手に入る。炭火は強すぎず、弱すぎずで用意し、栗をフライパンに入れて煎るように焼く。焦げやすいので、しょっちゅうフライパンを手で回して片側だけ焦げ付かないようにする。

焼けてくると固い皮がパリッと開いて、中から黄色いつやっとした栗が見える。熱々の栗を手で剥くと簡単に渋皮まで剥けてしまう。食べるとホックリ柔らかく焼けていて、炭火焼特有の香ばしい匂いが口一杯に広がる。次々に食べているとだんだん喉につまりそうになるので、赤ワインを時々飲みながら食べると、両方ともじんわりじっくりと味わえる。

私は毎年日本の栗の渋皮煮を栗8キロ分ほど作る(ものすごく大変)。近所のいくつかの農家の人に何度かお裾分けした所、どこもあまり反応がなかった。私のレシピは醤油も入れない、砂糖で煮ただけの渋皮煮でアクが抜けてとても食べやすいものなのだが、やはり農家の人は野趣溢れる炭火焼の方が好きらしい。なにしろこの辺りの人はマロングラッセでさえ変なお菓子で食べない人も多いのだ。

栗の渋皮を残してひげの部分をつまようじでこそげ落とす苦労を、うちに掃除に来る地元の人は変な目で見る。いったい何だってこの人はここまで苦労してこの変な栗のお菓子を作っているのか、まったく理解できないといったかんじだ。

いずれにしても、どんな食べ方であろうと私は栗が大好きなので、ほっといてよね、と言って渋皮煮をせっせと作るのだが。

今日子


   

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