最近オリーブオイルの使い方について、他のイタリア人家族のをみてショックをうけた。いつも使うあまりに当たり前の食品なので気にしていなかったのだが、オリーブオイルを使う量が各家庭まったく違うのだ。
私は自分が普通よりちょっと多めに使っているかなと思っていたが、何人かの主婦が何気なく使っているのを見てエッ?と思った。トマトソースを作るのに、カップ一杯たっぷりのオリーブオイルをフライパンに入れている。ソーセージを炒めるのにもカップ一杯、野菜炒めにもカップ一杯・・・。
これにはびっくりした。普通イタリアで料理の本を読んでいると、だいたい大さじ一、二杯などと書かれている。大さじ一杯ではちょっと少ないかと思い、ダイエットを気にしながらも三杯くらい入れてみる。それがカップ一杯とは自分の常識とまったくはずれていた。
おそるおそる、いつもそのぐらい入れるのか聞いてみると、もちろんという返事が返って来た。出来上がった時にパスタの上からもう少しかけたりもすると言う。オリーブオイルは健康によく、悪玉コレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増やしてくれる。しかし同時に体重も増やしてくれる。
そういえば、レストランで食事をすると食べた後お皿にたっぷりオリーブオイルが残っているのは、そう言うことだったのかとやっと納得した。
近所の夕食に招待されると、ジャガイモがオリーブオイルをたっぷりすってとても柔らかく香ばしい。地鶏の丸焼きも、皮がこんがりパリパリ、肉はしっとりで食欲をそそられる。どうしてこんなにおいしいか、納得できた。「本格イタリアン」にはオリーブオイルの量がかなめだなと確信した。
今日子 |