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Kyoko's Diary
 
プルーンジャム
2004年9月15日(水) 

夏から秋にかけて収穫が多いので、野菜や果物の保存の話が多いのだが、今日はブルーンの収穫の話。

プルーンと言えば干したプルーンをよく日本で見かけるが、私の家の庭には木が2本ある。生のプルーンを見たことがなかったのだが、木になっているのはきれいな紫色の実だ。実はビワくらいの大きさで、枝にびっしりなる。

生で食べた感想は、特別感激するわけでもない。この辺りの人は皆これをジャムにする。気候があうせいか、手入れがいらないのにたくさんできるので、プルーンの木がある家は多い。他に丸い小さめの実がなるものやら数種類ある。

ジャムは種を除いて皮ごと一晩砂糖につけ、水分が出てきたら煮詰める。もちろん、中から虫がでてくることもあるので気をつける。ジャムは黒紫のきれいなジャムで、酸味があってとてもおいしい。うちで作るのはベリー系の味にちょっと似ている。

バケツに山盛り一杯だったので、500gの瓶に10本くらいはできただろうか。ジャムなんてパンに塗るくらいで、そんなに食べないからたくさんあっても困る、と言う人もいるかもしれないが、ここではクロスタータという、イタリアで最もポピュラーなケーキを焼くのにたくさん使う。

クロスタータは前に説明したかもしれないけど、何の変哲もないタルト生地に似たものにいろいろな種類のジャムを塗ってオーブンで焼いたケーキだ。どこの地域でもよく見る、これのどこがおいしいのだろう、と思うケーキだ。子供のおやつにもよくでる。

シンプルなだけに、各家庭で味も違う。しかしおいしく作ろうと思えばとてもおいしくなるケーキなのだ。ジャムはもちろん手作りのものがよい。

生地はバターを多めに入れ(入れない人も多い)、サックリ軽く焼き上げると良い。ほとんどおいしくないのばかりだが、たまにびっくりするほどおいしく作る人がいる。レシピを聞くとかならずバターがたっぷり入っている。

このクロスタータにジャムを使う他に、街に住んでいる人に家でとれた果物で作った自家製ジャムだと言ってプレゼントすると喜ばれる。業務用の大きな鍋にいっぱいできたので、今晩冷えたら瓶に詰めて、また煮沸消毒をしてできあがりだ。今年のはかなりの自信作でうれしい。

今日子


   

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