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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
ウサギ肉のトマト煮込み
2004年9月11日(土) 

近頃夫の新しい本の翻訳と、本業の絵本制作がかさなって突然忙しくなった。ウンブリア日記もなるべくがんばるつもりだが、少しペースダウンすると思う。

今日は2週間前に買った33キロのトマトを瓶詰めにした。買ったトマトはいつまでたっても柔らかくならない。うちで採れたトマトは2、3日するとすぐに柔らかくなるのでえらい違いだ。

仕方がないのでトマトを茹でた後、皮を剥いて種をとり、肉をミンチにする機械を使ってトマトをパッサートと呼ばれる、ピューレ状にしてから瓶に詰める。こうすると繊維がとれてまあまあおいしくなる。そして煮沸消毒をする。

水から茹でて、沸騰して20分から30分で出来上がりだ。6、700gの瓶が12個できたが、あと1ケース残っている。これはまた明日にでもやることにする。

最後まで終わらなかったのは、夕食の準備をしなければ間に合わなくなったからだ。今日は絞めたばかりのウサギを農家から買ったので、今日中にどうしても食べたかったのだ。たくさんあるトマトを使って煮込みを作ることにした。

ウサギの肉は私はそんなに好きではないが、今日のは特別おいしかった。やはり冷凍にしていない、新鮮な肉は違うのだ。

骨ごとぶつ切りにして、香草(今日はタマネギ、セロリの葉、ローズマリーで、その時々あるものを)と一緒に鍋に入れて水分を抜く。この作業は日本で肉の表面を強火でジュッと焼いて肉汁がでないようにするという、どこででも聞いたやり方と正反対で不思議だが、こちらでは皆そうする。

中火で蓋をして、油もしかずに火を半分通し、出てきた水を捨てる。こうすると臭みと余分な水が出て良いのだそうだ。

そして別の鍋にニンニクとオリーブオイル、ローズマリーを入れ、肉を入れて強火で炒める。白ワインをたっぷり入れ、次にぶつ切りにした完熟のトマトを放り込む。オリーブの実を入れ、この時に塩を入れたら蓋をして1時間煮込む。水分が多い場合は蓋を少し開けると水分がとぶので、そうやって調節する。

トマトは近所の人にもらったサッパリ酸味のあるトマトだったせいか、出来上がりはサッパリしていた。トマトの友人はサンマルツァーノだったらこってりしすぎかも、とつぶやいていた。

ウサギの肉は、特に農家で飼料をあげないでワラなどを食べるウサギはパサパサしがちだが、トマトと煮込むとそれを補えるので本当においしく食べられる。鶏肉よりさっぱりした感じだ。オリーブの実の香りも微妙に混じって、すばらしくおいしい夕食だった。

今日子


   

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