昨日の晩は恐ろしいことが起こった。1ヶ月くらい前から時々家の中に体長5センチの大きな蜂が現れるようになったので、その都度殺していたのだが、昨日の夜は3匹もいて驚いた。これはおかしいと思い、ブンブン音のする所を探してみた。するとなんと暖炉の煙突の中からすごい数の蜂の羽音がする。
これは煙突の中に巣を作ったに違いないと思い、殺虫剤を撒いてみた。そして15分後、見に行ってみると40匹近い大きな蜂が床でのたうち回っていた。
この蜂は刺されると大変危険な蜂で、巣が大きいと消防車を呼んで退治してもらうらしい。夏の間使わない暖炉の煙突の中で着々と巣を作っていたのだろう。まだ全部死んでいないので、今日もう一度薬を撒いてみることにする。
実は何年か前にももう一つの客間の暖炉の煙突に同じ蜂が巣を作ってしまい、この時も気がつかないで1歳だった息子を寝かせていた(夏はこの部屋が一番涼しいから)。この時はたまたまダニを退治しようと思って日本からバルサンを持って来ていたので、それで退治したが、効き目は抜群だった。イタリアには普段ゴキブリがいないせいか、バルサンのような便利なものがないので困る。
蜂は夏になるとテラスの鉢植えにも巣を作ってしまい、何度刺されたかしれない。子供のおもちゃのトラクターを庭に置いておいたら、イスの裏に直径15センチの巣をアシナガバチが作ってしまい、息子の友達が刺されるという事件も起きてしまった。
極めつけは、庭の柵の外側の草刈りをしに来ていたおじさんが、直径1メートルのアシナガバチの巣を見つけたときだ。見えなくて草刈り機を巣にあててしまい、そのおじさんは頭を20カ所近く刺されてしまった。もやそうとしても大きくていっぺんに燃えなくて、蜂が怒って大変だったのだ。
アシナガバチはハチミツは作らないし、肉食だ。ニワトリの内臓など、食べない部分を犬のエサの皿に入れておくと、あっという間にそれを食べに来る、見ただけでゾッとするようなこともしょっちゅうだ。
私は虫に刺されると人一倍腫れ上がって何週間もかゆみや痛みが引かないので、田舎に来てからは虫との戦いが続いている。蜂の他にも毒蛾の幼虫(チャドク蛾というらしい)や刺す小バエ(小さくて蚊帳の穴も通り抜けてしまい、刺されると10センチぐらい腫れて強いかゆみがある)、牛につくアブで、刺されると痛いしかゆいものなど、まったく次から次へと強力なのがでてくる。
蚊はあまりいないのだが、やはりこれだけ緑がたくさんあるから、虫は仕方がないのだろう。それにしても、一緒にいる夫と息子はまったく刺されないで、私ばかりが刺される。皆私と一緒にいると私が虫除けになるらしい。
今日子 |