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Kyoko's Diary
 
沈夫人の料理人
2004年8月31日(火) 

深巳 琳子さんの「沈夫人の料理人」という漫画を送ってもらった。読んだらものすごくおもしろくて、すぐに大ファンになった(中華料理のことだけでなく、ストーリーや人物設定も最高)。ここにあるレシピは昔の中華料理だが、鶏1羽とか豚の背脂とか、もみじ入り鶏ガラスープなどの材料はうちにもある。化学調味料を使わない、贅沢なダシの取り方もうちでならできる。

ローマに行けば中華食材店が充実していて、紹興酒やごま油も安く簡単に手に入る。ショウガやネギはここでも売っているし、読んでいるうちにどうしても中華料理が食べたくなって作ってみることにした。

数あるレシピから今ある材料で作れそうなものを考えると、カニ入りの小龍包のようなものがあった。カニや豚の皮の煮こごり(これは作ろうと思えば作れるが)はないけれど、豚肉と干し椎茸でやってみる。

問題の皮は、材料に小麦粉、酵母、かん水とあり酵母はちょうど干しブドウの天然酵母を日本の友人に習っている最中で、発酵したものがあった。かん水ってなんだろうかとインターネットで調べてみると、炭酸ナトリウムと炭酸カリウムの2種類とある。海水がどうの、と書いてあったので、もらったフランス産の精製していない海の塩と重層を適当に混ぜてみる。

そしてレシピのとおり、材料を混ぜて皮を綿棒でのばし、ひき肉をショウガ、ネギ、干し椎茸などと一緒に混ぜて包んでみる。大きな蒸し器がないのが不便だが、普通の鍋に野菜を蒸す時に使う道具をしいて、くっつかないようにオーブンシートをしいて蒸してみる。

出来上がったものは、まさに、小龍包のようだった。皮がモチッとして中華料理屋で食べたやつと同じで、豚の皮の煮こごりがなくても(スープをすって中にたまる)十分ジューシーで感激した。

うちの近所に中国人の元スチュワーデスのおばさんが住んでいるので、その人に話したら、ぜひその漫画を読んでみたいと興味深そうだった。日本語で残念だけど、料理名は全部中国語だからと言うと、それでもいいわと言っていたので今度持って行くことにした。その人は餃子ならよく作るのだが、うちは旦那(イタリア人)が嫌いなのよ、と嘆いていた。旦那がいない時に多めに作って冷凍しておき、一人で食べるのだそうだ。私の夫は中華料理も好きでほんとによかった。

今日子


   

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