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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
原種のトマト
2004年8月27日(金) 

そろそろトマトの瓶詰め作業の時期だ。今年は例年に比べて一ヶ月近く遅い収穫になる(春に雨がたくさん降って苗を植えられなかった)。近所の農家でも、自分の畑のトマトだけを瓶詰めにする所は数少なく、たいてい八百屋で買いたしていっぺんに作る。

私の畑でも30株の苗を植えたが、今年のトマトはなぜか下が黒くなってしまう病気になり、少なめの収穫だ。黒くなるのは水が少ないためだとか、土の養分のせいとかいろいろ言われているが、真相はよくわからない。いずれにしても来年の夏まで使うトマトの量には間に合わないから残念だ。

今年は40キロのサンマルツァーノトマトを買った。全部で14ユーロ(約二千円弱)だった。しばらく雨が降らないので味は割と良い方だろう。家の畑で収穫すると一度に何十キロも採れないので、その都度瓶詰めにするのが面倒だという理由もあって、買う方が良いと皆言う。ちなみに、500gの瓶に詰めるのにはトマト1キロの量が必要だ。40キロのトマトは1週間程使わない部屋の床に転がしておき、熟成するのを待ってから瓶詰めにする。

ただ今年の夏はトマトの勉強に来た友人がサンマルツァーノやヴェスビオ産、パキーノ産の他の種と混ぜていない”オリジナル”の種をお土産に持って来てくれたので、来年は自分の畑で採れるトマトで瓶詰めを作りたいものだ。

オリジナルの種とは、商標登録をしてあるので栽培する許可を持っている農家しか作れない、どこにも売っていない、ものすごく貴重なものなのである。もちろん、味も改良されていないのでその辺で買う苗とは比べ物にならないほどおいしいだろう。風土が合うかどうかわからないが、来年の2月は一念発起して種からトマトを育ててみるつもりだ。

今日子


   

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