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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
イタリアのカツオ
2004年8月23日(月) 

トスカーナ地方、マレンマにある海に行って来た。マレンマは海の後ろに丘陵地帯があり、海と関係する独特の光が丘陵を照らすので、とてもきれいで人気の高い所だ。ローマから車で約2時間ということでローマのお金持ちが別荘をたくさん持っていて、土地もかなりの値段なのだ。私たちは友人の海の家に泊まっていたのだが、8月中旬とあってどこも混雑していて大変だった。

この辺りではカツオがよく釣れるそうで、友人のお兄さんが釣った大きなカツオを一匹もらった。鰹はこちらではおいしくない魚と言われて、市場でもただのような値段で売られている。彼もよく釣れたカツオを海辺の魚屋に持っていく。

カツオと聞いて私はカツオのたたきを思い浮かべたが、他の人は誰も生で魚を食べないため、イタリア風の食べ方を教えてもらった。

まずカツオの頭と内臓を取り除き、サッと洗う。魚用の長細い鍋(カツオが一匹はいる大きな鍋でガスコンロを二つ使う)に水とワインビネガー半カップ、ニンジン、セロリ、タマネギ、ローズマリー、月桂樹、かなり多めの塩を入れて煮立てる(水はカツオを入れた時に半分つかるくらいをメドに)。そこにカツオを入れて30分中火で煮る。そして火を止め、冷えたらカツオを裏返してまた火をつけて30分煮る。途中で冷ますことがコツで、味と香りがしみ込み、冷えることで裏返す時にも崩れなくてよい。

イタリアンパセリをベースにしたソースを作る:イタリアンパセリを包丁でドロっとするくらいまでよく刻む。これとオリーブオイル1カップ、塩、ワインビネガーを混ぜる。

冷めたカツオを鍋から取り出し、皮、骨、血合を取り除き、カツオを一口大に切り、大きい皿に並べて用意しておいたソースを上にたっぷりかけて食べる。

パサ付きがちなカツオだが、香草の香りがよくしみ込んでいて、オリーブオイルのソースでのどに詰まらずおいしく食べられる。ツナや鶏の胸肉にも似ていてとてもおいしかった。皆に、日本では鰹節やカツオのタタキに使う、重要な魚なんだと説明すると驚いていた。

今日子


   

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