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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
七面鳥
2004年8月12日(木) 

七面鳥の肉は日本ではあまりポピュラーではない。私はイタリアに来てレストランで何度か食べたけれど、あまり好きではなかった。それが田舎に来て農家で育てている七面鳥を食べてみて、考えが変わった。

まず生きている七面鳥をみたことがなかったので、その姿に驚いた。なんて醜いのだろうと思った。ハゲタカとマントヒヒをあわせたような感じだ。黒と白の2種類で、黒い方は本当に残念に思ってしまう。

ところが2年程見ているうちに、白い方はすごくきれいな生き物に見えてきたから不思議だ。全身真っ白で、頭からニワトリのとさかのようなものがくちばしをつたってベロ〜ンと垂れている。色は絵の具のようなあざやかな青とグレーだ。見た目と違って攻撃的ではないが、頭が悪くて恐がりなのも面白い。

普段は1羽買ってさばいてもらうのだが、一度自分でさばいてみてあまりに骨が固くて苦労した。ニワトリのように簡単にはいかないので、鉈とカナズチでたたき割る感じだ。

料理の仕方はいろいろあるが、昨日は七面鳥の丸焼きを近所でごちそうになった。そのおいしかったことといったら!

炭火で7、8時間グルグルまわしながら焼く。下ごしらえはワインとグラッパと香草とレモンの皮を刻んだもの、ニンニクの粗みじん、オリーブオイル、塩を合わせたものをまぶして一晩おいておく。

焼く時は時々合わせておいたタレをまぶしながら焼く。普通七面鳥の肉は淡白でパサパサしていて、飲み込む時ちょっとのどに引っかかるような感じだが、この丸焼きは肉が本当にしっとり柔らかくてよい。丸焼きだから、おいしい肉汁は中にぎゅっと閉じ込められていてこんなに柔らかいのだろう。

ここで育てている七面鳥の味に慣れてしまったので、一度肉屋でもも肉を一本買ったときは、正直言って腐っているかと思う程まずかった。脂肪がベットリついていて、肉が臭くて食べられなくて困ったのを覚えている。

それにしても、丸焼きは大きすぎて焼くのが大変だし、何より1羽で20人分はあるので何かのパーティなどで人を呼ばないとできるものでもない。迫力満点、味は最高のすばらしい料理だった。

今日子


   

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