オリーブオイル屋 ブオーノイタリア
HOMESITEMAPお問い合わせ
ウンブリア便り 森の書斎から ショッピング くちこみレシピ 店舗案内
ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
2004年7月31日(土) 

私の住んでいる所は夏はほとんど雨が降らない。とても乾燥している地域なので、それでオリーブオイルがおいしい。車で20分行った所で大雨が降っても、うちの周りは晴れていることもよくあり、いつも不思議に思う。

水不足なので水がでなくなることもしょっちゅうだし、畑に水を撒いているのが見つかったら罰金をとられてしまう。皆野菜を洗った水などをとっておいてあとで畑に水をやったり、冬から春にかけて降る雨をいくつものドラム缶に溜めてそれを使ったりと苦労しているのだ。

水は硬質で、日本の水と正反対だ。お風呂に入ると肌が粉ふきいもっぽくなる。日本に帰って日本のお風呂に入ると肌で軟質だと感じる。

トレンティーノ地方の山の人にきいたら、そこでは水は軟質で、どうしてもパスタがうまく茹でられないと嘆いていた。やはりパスタを茹でる水は硬質に限るのだそうだ。そうしないと茹で上がった時にヌタッとしておいしさを十分に発揮できない。ナポリでエスプレッソを飲んだ時、普段飲んでいたのと比べ物にならないほどおいしかった。バールの人に訊ねると一番の違いは水だと言っていた。

同じイタリア内でも地方によってこれだけ水の質が違うと言うのがおもしろい。普段何気なく飲んでいる水だが、知らない間にその水の味に慣れていて、この間フィンランドに行った時にフィンランドのミネラルヲーターを飲んで思わず吐き出しそうになった。おいしい、おいしくないではなく、自分の思っていた味との違いに驚いてのことだった。

水によってこんなに味が変わるのなら、それを使って作る料理の味がどことなく変わってしまうのはどうしようもない壁だと思った。

今日子


   

PAGE TOP
HOMEウンブリア便り森の書斎からショッピング店舗案内SITEMAPお問い合わせ
Copyright (C) 2004 Buon'Italia Co., Ltd. All Rights Reserved.