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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
夏祭り
2004年7月25日(日) 

毎年この時期になると私の住んでいる所では各村で村祭りをやる。2週間続く祭りで、各村ごとにオリジナルの料理をだす。作っているのは村の主婦たちで、私の村では息子の通っている幼稚園のキッチンを使い、幼稚園の庭で食べられるようになっている。

私の村の名物は鹿肉のグリルで、昔は本当にこの辺りで鹿をとっていたそうだが、今はトレンティーノ州から取り寄せているらしい。もちろん他にもパスタやらアンティパストやら一通りいろいろなものが食べられる。値段もとても安くて、毎晩のように夕食をそこでとる家族も多い。

味はどういったらいいかわからないが、そんなにめちゃくちゃにおいしいわけではないけれど、お祭りと外で食べる楽しさと涼めることを考えると、悪くはないといった感じか。

昔ながらの音楽が夜1時くらいまでかかっていて、夕食を食べ終わってバールでゆっくりしながら時々夫婦で踊ったりしているのを見るのはとてもいい。

村の人は夏の昼間は暑いから誰も外にでていないが、夜6時くらいからゾロゾロと外にでてくる。9時まで明るいし、涼しくなってからの方が遊べるからか、小さな子供も皆夜の11時くらいまで外で遊んでいる。

昨日は子供たちだけの合唱会みたいなものがあり、ステージにあがってみんなで歌ったりソロでマイクを使って歌ったりしておおいに盛り上がっていた。3歳から12歳までの子供が参加でき、なんと30年も続いているというからびっくりだ。

子供たちはこの日の夜をまるでデビューするかのように緊張と楽しみとで待っている。1週間毎晩練習があり、本番は両親や親戚中みんなが集まってカメラやビデオを片手に応援する。

うちの息子は歌があまり好きではないので不参加だったが、幼稚園の友人がみんなでているのをみて来年はでると意気込んでいた。終わってから思ったのだが、イタリア人が仕事中でも道ばたでも思わず聞き入ってしまうような歌を歌っているというのは、あれは別に子供の頃から誰でもそうなのではないということがわかってしまった。

今日子


   

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