うちの畑で今年初めてのトマトが採れた。やはりトマトは夏野菜の主役だ。もぎ採ったときの濃い緑の香りがたまらない。
今日採れたのはシチリア産のパキーノというトマトだ。これは生で食べてもソースにしてもおいしい、中くらいの大きさのトマトだ。中を半分にしてみると、種の部屋が2つしかない。ミニトマトの種類だが、ミニトマトのように人工的な味ではなく、甘みプラス野性的な香りが魅力だ。
今日はこのトマトを1センチ角に刻んでオリーブオイルと塩、バジリコとニンニク(半分に切る)で和えてパンにのせて食べることにした。パンは薪で焼いた塩なしパンで、周りはバリバリに固く、中はキメの荒いパンだ。
食べるとパンにトマトの甘い汁とオイルがつかってヒタヒタのジルジルになっている。口に入れるとジュワッとしてたまらなくおいしい。そしてトマトの甘みとバジリコがアクセントになってシャキッとなり、パンの周りの固い所がカリカリとして、一口で何種類もの味が楽しめるのだ。やはりこの食べ方は、塩なしバリバリパンならではの、水分に強いパンでなければだめだろう。
1日の終わりでお腹がすいている時にこれを食べると、のどが乾いて暑い時にぐぐっとビールを飲むような、なんともいえない満足感がある。たかがブルスケッタだが、やはり材料がそろった時のこの組み合せは最強なのだ。これからしばらくトマトが採れる間続く。
今日子 |