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Kyoko's Diary
 
車エビのパスタ
2004年7月7日(水) 

今日はいつも夕食に呼んでくれる、となり近所の家族を夕食に招待した。飛び入りで夫の小学校からの友人もローマから来たので、全部で9人になった。

たまには魚を食べようかとメニューを考えるが、9人分の魚というのはイタリアではかなりお金がかかる。そこで考えたのが、車エビのパスタ。これなら一人2、3本の車エビでお腹いっぱい食べられる。

ナポリの友人が言うように、大家族では一人一人魚を十分に食べようと思うととてもお金がかかるので、パスタやリゾットなどみんなでおなかいっぱい食べられる料理が生まれたのだろう。あさりなどローマで1キロ9ユーロ(約1300円)もするので、旬の時など日本の方がよっぽど安い。

車エビのパスタはリングイネという平たい乾燥パスタを使う。まずニンニクとオリーブオイルをたっぷり炒め、車エビを殻ごと強火で炒める(車エビはあまり念入りに水で洗うと味が落ちる。他の魚介もトマトソースにする場合はあまり念入りにあらわないのがいい。汚いと思うかもしれないが・・・)。

次に白ワインをざっと入れ、よく熟れたトマトを切って入れる。塩をふって蓋をしたら15分程弱火で炒める。トマトは生なら水っぽくない熟れたものでないとおいしくならないので、日本では缶詰のトマトの方が楽だろう。水がでたら強火で水分をとばすようにする。最後にイタリアンパセリをたっぷり入れて茹で上がったリングイネを和えて食べる(もちろん好みでペペロンチーノを入れるとよい)。

エビの旨味がトマトにまざってなんとも言えずおいしい。へんな化学調味料をいれなくてもこれだけちゃんとダシがでるのがすばらしい。

イタリア料理は今日のように突然1人や2人増えても、パスタはいつでもストックがあるし、ソースは最後にちょっとパスタのゆで汁とオリーブオイルでのばせばいいので何の問題もない。

そしてこういった魚の食べ方は日常の食事にはちょうどいいと思う。お金をかけて魚を山ほど食べなくても、人間はもともと粗食なのだし、体にもよいと思うのだが。

今日子


   

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