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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
ウンブリアの人たち
2004年5月15日(土) 

ウンブリアの人々は親切で、よその人間に対しても開放的だとよく聞く。実際、私が住んでいるところの人々も引っ越して来た時から親切だった。もちろん、みんなアジア人などみたことがなかった人々だったので、最初の頃は私のことを凝視する人も多かった。

でもあいさつをするうちに、みんなコーヒーを飲んでいってと家に招待してくれるようになった。イタリアでは他人にコーヒーをごちそうすることがよくあり、親しい友人に夕食をごちそうするのと違い気の利いた社交辞令なのだ。日本の「お茶でもどうぞ」、というのと似ている。

リグーリアに住んでいた知人の話では、リグーリアはかなり閉鎖的で、何年も住んでいてまったくそんな話はなかったという。シエナに住んでいた頃もよそ者に対してちょっと閉鎖的だと思うことがよくあった。トスカーナ地方はイタリア人が見ても閉鎖的なのだそうだ。

ローマに住んでいるウンブリア出身のおじいさんは、ウンブリアが懐かしいとよく言う。みんな親切で、なんでもわけあい助けあってきた、と懐かしそうに話す。たしかに、ここに来てから人によく物をもらうようになった。なぜか、歩いていると家に帰るまでに野菜やら卵やら、焼きたてのアヒルのもも肉やらを片手に持っている。みんな他人に喜んでもらうのが心から好きなのだなあと思う。ウンブリアでは、温厚で豊かな自然とのんびりした風土があわさってこういう人柄ができるのかなあと思った。

人口の少ない村で、みんあ知り合いなのににらみ合って他人をうかがいながら生活しなくてよかったと心から思う。田舎暮らしは続かないと言われるけれど、これだけ深くこの近所の人たちと関わっていたら都会に戻るのは難しいなと思ってしまう。

今日子


   

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