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Kyoko's Diary
 
アンチョビ
2004年5月10日(月) 

アンチョビはイタリア料理に大活躍だ。特に野菜と合わせると、野菜の淡白な味に深みが加わりもう一つ上の味になる。

ナス、ジャガイモ、トマト、ズッキーニ、インゲン、カリフラワー、ブロッコリー、となんでもござれだ。トマトソースに入れてイタリアンパセリをたくさん刻んで入れると、たちまち海の香りになる。古代ローマ人は魚の内蔵を腐らせたものを、いろいろな料理にちょっとづつ入れて味に変化を付けていたと言う(すごい強烈な匂いがしそうだが)。人間はちょっと傷んだものがもともと好きなんだろう。もちろん、アンチョビは腐っている訳ではないが。

そのまま食べるにもおいしい。よくあるのはモッツァレッラにのっけて食べるのや、パンにバターを塗ってアンチョビをのせてかじるものなど。作り方は面倒くさいけれど、そんなに難しいことではない。イワシの頭と背骨、しっぽをのけたものに塩をふりしばらく置く。長時間置けば置く程できた時熟成が進んで生っぽくないが、これは好みである。そしてオリーブオイルにイワシが全部かぶるまでつけておけば、何年でも保つ。イワシがオリーブオイルからでているとそこから傷んでいくのでそれだけ注意すればよい。

Buon'Italia でも今回シチリアからアンチョビを届ける(なにしろシチリアの人はテンポが他と違うせいか、ずいぶん時間がかかった)。イタリア中いろんな地方のアンチョビを作っている会社を探したのだが、なんと、ほとんどがオリーブオイルと一緒でイタリアで瓶に詰めただけで、中身はスペイン産、ギリシャ産、などなどだった。海が目の前にあるリグーリア地方でも同じことだった。

まあ、シチリアは魚介がおいしいのでここのでばっちりだと思う。味見してみてやはり他とは違うと確信できた点では、手間取ったけれどよかっただろう。

店に入るのはだいたい6月初め頃になると思う。もちろん、航空便で味が変わらないよう気をつけて運ぶので楽しみにしていてほしい。

今日子


   

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