お昼ご飯は何にしようか、決まらなくて困っていた。昨日はイタリアはメーデーでお店も休みだったのだが、すっかり忘れて買い物にでると、村はシ〜ンと静まり返っていた(ローマなどはすべて交通機関が機能しなくなるので、5月1日は移動には気をつけた方がよい)。
買い物ができなかったので食べ物が何もないかと思いきや、畑のアーティチョークがまたまた顔をだしていた。またアーティチョークかと思うかもしれないが、この時期だけの野菜で、採れたてはあまりにもおいしい。だから春が終わるまでに何度でも味わっておきたいと思うものだ。
今日はパスタにしてみた。例によって固い部分と茎の表面をきれにのぞき、レモン水につける。鍋にニンニクとオリーブオイルをしき、燻製のベーコンを切ったものを弱火で炒める。
この燻製のベーコンはかなりおいしい。普通のと違い、臭みが少なくて燻製の香りがすばらしい。普通にどこのスーパーでも売っているものだ。
次にアーティチョークとミニトマトを5、6個入れて1時間近く蓋をして弱火で炒める。レモン汁を少し入れると、よりさっぱりして塩も入れなくていいくらいだ。
パスタは短いパスタを茹でて和えるとこのソースにとてもよく合う。食べると人間の舌を刺激するグルタミン酸とイノシン酸が多く含まれるトマト、レモン、アーティチョーク、ベーコンによって、絶妙の味わいになるのだ。
それにしてもこんなにおいしいアーティチョーク、日本で大量に栽培できないものだろうか。値段が高すぎると料理にたくさん使えないし、安く買えてたっぷり食べられればいいのになといつも思う。
今日子 |