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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
ミツバチ
2004年4月20日(火) 

毎朝トーストしたパンにBUON'ITALIAのハチミツをたっぷり塗ってお茶につけて食べる。私が好きなのは、まず栗の花のハチミツだ。栗のハチミツは苦みがあり、一般的にはあまり好まれないものだが、一度クセになるとやめられなくなる。

他にシチリアオレンジの花のハチミツ、アッペンニーノ山脈に咲くタンポポの花のハチミツなども、こっくりとした砂糖の甘みと違う甘さと野性的な香りが楽しめる。

今回ハチミツを日本に送るにあたって、税関に新たに抗生物質を使っていないという証明をだすように言われた。抗生物質?そんなものを使っているハチミツがあるのだろうかと驚いた。

養蜂家のカルロさんに聞いてみると、なんでも他国では最近大量に畑にまく農薬を吸って、ミツバチがどんどん死んでいるというのだ。それを防ぐために、農薬を吸っても死なないような抗生物質、不衛生な場所でダニが発生した時に死なないための抗生物質など、様々な抗生物質がミツバチに投与されているというのだ。

もちろん、カルロさんはそんなことをしなくても大丈夫なよう、農薬を使わない畑に巣箱を置いてハチミツを採集するので税関の検査も問題なく終わった。

しかし、アインシュタインは以前、もし地球上でミツバチが生きられなくなっていたら、人間はその後4、5年と生きられないだろう、と本に書いている。ミツバチはただ蜜を運んでハチミツを作るだけでなく、数えきれない程いろいろな花粉を何キロとなく運び、新たな花を咲かせ、草木についている人間のまいた毒をろ過する働きをしているのだと言う。

そのミツバチがいなくなったら、植物はどんどん育たなくなる。現在、アメリカ全土の土の、上3センチは自然の土ではないという。あの広大なアメリカの土地の全ての上3センチの土は人口のもので、化学肥料や農薬で埋め尽くされているのだ。考えただけでも恐ろしい。刺されるととんでもなく痛いミツバチだが、イタリアのミツバチにはいつまでも抗生物質なしで生きられるよう願いつつ、朝食のハチミツをありがたくいただくようになった。

今日子


   

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