今日は息子の幼稚園の友達の誕生日会だった。招待されたのでプレゼントを買って午後4時にその子の家に行ってみた。
大きな家の大きな庭で、典型的な田舎のお金持ちの家だった。プールも建設中だ。
中に入ると、祖母、叔母、母、姉の4人で大掛かりなパーティの準備をしている。長さ5メートルはある大家族用の食卓に、直径40センチはあるケーキが9種類もならんでいる!。ケーキと言っても、田舎のケーキはだいたいどの家も同じで、タルト生地にジャムを塗ったもの(クロスタータという)、果物をのせたもの、リコッタチーズのもの、チョコレートのものなどである(生地はすべて同じ)。どれもかなり甘い。
そして庭では大きな釜焼きピザをこれまたテーブルのように大きなのを焼いている。マルゲリータ、ジャガイモとローズマリーノ、ズッキーニなどの種類だ。
そして他に小さい肉団子を揚げたもの、スプリと呼ばれるお米のコロッケ、パニーノ(自家製生ハム入り)などがテーブルにならんでいる。ポップコーン、ポテトチップス、コーラ、スプライト、ファンタオレンジなどの飲み物もある。誕生日会には必ず風船が家のあちこちに飾ってある。
これがこの辺りの誕生日会の典型的な例だ。幼稚園の友人の他に、大家族の親戚が山のように押し寄せ、夜8時くらいにパーティの目玉の四角くて平べったい生クリーム(必ず植物性脂肪分を使っている)にキャラクターや果物をのせたショートケーキで、スポンジは2段でカスタードクリームが入っているものがでてくる。そして主役の子供はローソクをふき消し、大人が来ている子供全員と写真を撮ったり、ビデオカメラに収めたりする。
子供だけではなく、両親もいなければならないので、全部で60人近くいただろう。誕生日は重要な行事なのだ。実は私も去年意を決してやってみたが、親戚もいないし大家族でもないので全部一人で35人分食事を作ったのだが、次の日から3日間ばったり寝込んでしまった。ローマにいる友人の子供は誕生日は両親が子供を残して2時間程一緒に遊ばせて、ケーキやお菓子をだして終わりだと言う。これだとずいぶん楽なのだが、今年の誕生日はどうしようかと、今から心配になってきた。息子は楽しみにしているので、何かしら考えなければならない。う〜ん、おそろしい。
今日子 |