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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
香草
2004年3月9日(火) 

イタリアに来てから香草についていろいろと知った。オレガノやタイム、バジリコにマジョラムなど、いろんな香草を料理に使うと香りがよくて料理に幅がでる。

この良い香りが、どうも日本で嗅ぐとアジア的で鼻につく匂いに変わるのがとても不思議だ。空気や湿度のせいだと思うが、ちっとも料理に生きてこないような気がする。反対にこちらでカツオと昆布のダシの匂いを嗅ぐとちょっと臭いと思ってしまうこともある。

だいたい材料や調理法によって合う香りが決まっている。例えば、ナスにはローズマリーが合う。しかしナスのオーブン焼きにはバジリコがよくあう。という具合だ。

アーティチョークやズッキーニにはミント、ジャガイモにはローズマリー、トマトにはバジリコが合うが、トマトソースには月桂樹やタイムなどもばっちりだ。

月桂樹は肉類には強い香りを発揮して臭みを消す。牛肉でスープを取る時などはかかせない。鶏肉にはローズマリーがよく合う。

ピーマンのソースにはタイム。魚料理にはバジリコよりイタリアンパセリが使われる。絶対にこれでなければダメというものは少ないので、いろいろ気分によって香草をかえる楽しみもある。

私の家の庭には2x3メートル四方の巨大なローズマリーの植木と、高さ2メートルない位の月桂樹の木がある。この二つはとても便利でいつも使っているのだが、ある日突然月桂樹の葉が全部茶色に枯れてしまった。別に害虫がいたわけでも、薬を撒いたわけでもなく、気温も春だったのでどうしてかわからないままだった。

愛着をもっていた木が枯れてしまい、ショックを受けた。仕方がないので木を半分切ってしばらく放置しておいたのだが、なんとその木の下から、どんどんと若い月桂樹の芽がでてきたのだ。そしてあっという間に最初の木より大きくなってしまった。

私はなんだか最初の木が枯れる前に、次の生命を残してくれたのではないかととてもうれしくなった。新しい葉の月桂樹は葉が若くてとてもいい香りをだしていて、今まで以上に月桂樹の香りが好きになった。

今日子


   

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