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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
食事の仕方
2004年3月6日(土) 

息子のベビーシッターを3年間やってくれた隣のおばちゃんから、夕食をご一緒に、と招待をうけた。喜んで、と答えたものの、不安がよぎる。

このおばちゃんには、今までにも過大なもてなしが原因で胃がたすけを求めたことが何度もある。とてもお料理上手で、ウンブリア料理の見本!という方なのだが、なにしろ量の多さで台無しになっている。

前菜にサラミ、チーズなどこってり系、プリモピアットが二皿で、手打ちパスタとカンネッローニ(卵生地のパスタを平たくクレープ状にして、中にチーズや野菜などの詰め物をして丸め、オーブンで焼いたもの)、ここまででもうお腹がいっぱいなのだが、次にセコンドピアットがまた2回もでてくるのだ・・・。

牛肉をオーブンで焼いたもの、付け合せのグリーンピース、次に鶏と鳩の炭火焼き(もちろん丸焼き)、付け合せにジャガイモのロースト。この辺りでもう胃が爆発しそうで悲鳴がきこえてきそうだ。

そしてデザートに果物とバケツのような大きさのチョコレートケーキで、生クリームとバターがこれでもか、といわんばかりに塗りたくってあるものがでてくる。それもフランス菓子の小さくてかわいらしいケーキの量と思ってくれてはいけない。アメリカンサイズでお皿にドカーンとのっている。

全ての料理に必ずおかわりを強く勧めるので、最初ことわることができても何度か勧められるうちにめげてしまい、ついそれじゃ、とおかわりしてしまう。この頃にはもう目が涙ぐんできてしまう。

この食事の形態は、なにをかくそう、イタリアの結婚式の食事と同じなのだ。前菜、プリモ、セコンドと、すべて2種類ずつでてくる。実際に全部食べている人はそんなにいるわけではないが、めでたいのでなんでもありという感じだ。

私は子供の頃から周りもあっけにとられるような大食いだった。なんでも勧められるままに快く食べる、作り手におおいに喜ばれる人間だった。いくら食べても全然平気だったのだが、ここ3年、これらの夕食をたいらげるのを続けているうちに、とうとう胃がオーバーヒートしてしまった。

そしてどんなにおいしい料理でも、適度な量でお腹がすいている時でないと、おいしいと思えないのだと心底実感したのだった。おばちゃんいつもおもてなしありがとう・・・。

今日子


   

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