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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
春の憂鬱
2004年3月5日(金) 

15センチほど積もった雪もすっかり溶け、気温は低いが天気もよくなった。雪が降ると、そんなに積もっていなくても周りが見えなくなり、一体どんな場所にいるのかと不思議な感じがする。

オリーブの木もたくさん雪をかぶり、しなだれてお化け屋敷のようだったがすっかり元に戻ったようだ。

農家の人は、1日降った雪は1週間の雨よりも土地によいと言う。雨はたくさん降ってもどんどん流れていってしまうのに対し、雪は静かに地面にすいこまれ、水分を蓄えることができるのだそうだ。夏場水不足になるこの地域にとってはとてもありがたいことだ。

今年の冬は寒かったので、蛾やハサミムシ、蚊などいろいろな虫の卵が死んだそうだ。イタリアにきてから虫にはそうとう苦労している。慣れていなくて抗体がないせいか、イタリア人の50倍は刺される(大げさではなく)。しかし私だけではなく、これも多くの日本人の女性が同じようなことを言っている。イタリア人といると私ばっかり虫に刺されてひどい目にあう、と。たぶん日本人女性は虫にとっては新しいタイプの甘い血でごちそうなのだろう。

樫の木にいるルーゲという毛虫は、粉がかかっただけで全身ブツブツだらけになってしまう。庭の樫の木以外にもこの辺一帯全部樫の木で、私にとっては本当に悩みの種だ。長袖の洋服を着ても、虫除けスプレーをしても
全然効かない。

夫を見ると、ルーゲが肩にのっていても痒くもなんともないという。なんてうらやましい、と心底思う。蚊はそんなにいないのだが、(ローマのほうがよっぽど強力な蚊が多い)他に得たいの知れない刺す小バエだの、家畜にたかるアブで刺されるとすごく痛いのだの目に見えない虫だの、本当にありとあらゆる虫に困っている。

私にとって虫が卵からかえる春から初夏にかけてはせっかくいい季節にもかかわらず、1年中で最も気の重い時期になるのだ。

今日子


   

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