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Kyoko's Diary
 
ローマのアーティチョーク
2004年3月1日(月) 

アーティチョークにパン粉とパセリを詰める
アーティチョークにパン粉とパセリを詰める
北イタリアでは大雪が降っている。普段あまり雪が降らないこの近辺も、昨晩雪が降った。

しかし気温はそんなに低くなく、どちらかというと春っぽくなってきた。その証拠に八百屋さんでカルチョーフィ・ロマネスキ(ローマ産アーティチョーク)を見つけたのだ!

ローマ産のアーティチョークはすばらしい。さすがアーティチョークの王様というだけあって、普通の倍の大きさで、肉厚で言うことなしだ。ローマの海沿いの辺りの気候があうようで、私の畑では育たないので残念だ。

食べ方は一本そのままオリーブオイルで揚げたりもするが、私はオリーブオイルで煮て食べる。

作り方は、まず下ごしらえをする。花びらにとげがたくさんあって硬いので、2重3重にのけてしまう(もったいないと残しておくとあとでガジガジしておいしくない)。茎の部分もごぼうみたいでおいしいので、皮をむいて5センチくらい残しておく。

花の部分の上の方が硬いので、包丁でりんごの皮を丸ままむくようにして切り落とす。アクがたくさんでて真っ黒になるため、レモン汁でぬぐうように全体にかけるとすっかりきれいになる。

花の中に入れる香草はメントゥッチャという野生のミントがかかせないのだが、私の庭のは寒くてまだでていないので、乾燥のものとイタリアンパセリを一束用意する。パセリとにんにくとパン粉カップ半分ほどと塩をまな板の上にのせ、荒みじんにする。

これを花の中につめる。できたら1本1本多めに塩をまぶし、レモン汁をもう一回搾って鍋に並べる(花を下向きに)。オリーブオイルをカップ1、水カップ1を入れ、弱火で1時間ふたをして煮る。

できてから半日置いておく方が味が染みてよりおいしくなる。やわらかくほっくり煮えたアーティチョークは、苦味と甘味、ミントとパセリの香り、レモンの酸味とですばらしくおいしくなる。ボリュームもたっぷりで大満足だ。旬の時期はたった2、3週間で、あとはだんだん味が落ちていくので、この時期はとにかくアーティチョークをたくさん食べる。

最近は1本2〜3ユーロもする高価な野菜だが、戦争中はどこにでもある安くて手に入りやすい野菜だったそうだ。実際、気候さえ合えば栽培が簡単で、病気も害虫の心配もなく年々株が勝手に増える楽な野菜なのだ。なんでこんなに高いのか疑問だ。

今日子


   

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