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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
もうすぐパスクワ
2004年2月20日(金) 

近所の鶏の卵を産む時期がピークに達している。普段2、3家庭がうちに卵を届けてくれるのだが、この時期はどこもかしこもみんなうちに持ってきてくれる。もちろんお金はとらない。もらってくれてありがとうと感謝までされる。

多い時は40個近くになってしまい、うちでももてあます。こういう時はローマの知人などに届けると、地鶏の産みたて卵だと、とても喜んでくれる。

あと1ヶ月ちょっとで復活祭だが、それまで鶏はたくさん卵を産む。それもあってか、パスクワ(復活祭)はキリストの復活と掛けて、誕生のイメージの卵料理をたくさん作る。

よくあるのが卵をたくさん使った生地を焼いたものだ。ペコリーノチーズ(羊のチーズ)の入ったパンのようなもので、ピッツァ・サラータ(塩入ピッツァ)とかピッツァ アルフォルマッジォ(チーズ入りピッツァ)という。*ピッツァといっても普通のピザではなく、スポンジケーキのような丸くて高さのある型で焼く。私はペコリーノが苦手なのであまりうまく紹介できなくて残念だ。

他にゆで卵を丸ごと10個ぐらい入れて野菜と一緒に焼くパイのようなものや、コロンバという卵の生地の鳩型のケーキなどなど。卵をたくさん使うので、手打ちパスタもよく作る。

パスクワ用の料理は、正直いってどれも特別おいしいという程のものでもないが、とにかく重要な行事なので皆意気込んで作る。これを食べないとパスクワが来た気がしないのよね、と。しかし私にとっては、さらに大の苦手の羊の肉を食べるので、近所の家に招待されないよう、毎年理由をつけて逃げまわる緊張する時期なのだ。

今日子


   

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