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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
家庭の味
2004年2月18日(水) 

昨日は知人のうちで夕食をごちそうになった。子供をあずかってもらい、迎えに行ったら夕食も食べていけと勧めてくれる。

イタリア人は親しみの意味をこめて自宅に招待する。そしてみんな自慢の料理の腕をふるうのだが、どこのうちに招待されてもみんな料理が本当に上手だと感心する。ほとんど、十中八九ものすごくおいしい。マンマの料理は最高だから、うちの奥さんの料理は格別だから、とみんな自慢に思っている。

みんな料理学校に行ってなにか特別にならったわけではなく、母親や祖母から自然にならったものだ。底力がちがうわけだ。

イタリアに来てからしばらく知り合いがいなかったので、イタリア料理はレストランで食べていた。それがはじめてイタリア人の家で食事をしたときの驚きといったらそれはなかった。

今でもよく覚えているが、トマトのパスタとズッキーニの肉詰め、レンズマメの煮たもの、サラダ。ほんとうに作った人が大喜びするほど、勧められるままに私はたくさん食べた。

この時突然わかったのだが、イタリア料理はつくづく家庭で食べたほうがおいしい。まったく難しい技を使うわけでもなく、市場に行っておいしい材料を買って、シンプルに、ある意味とても贅沢に食べるというのが一番だ。

そしてそれぞれの料理が、ジャガイモってなんておいしいのだろう、ズッキーニってなんて甘味があるのだろう、ナスってこんなにおいしかったのか、と素材の味を最大限にひきだす料理法なのだ。オリーブオイルはそれぞれの素材の味を完璧にうまくひきだしている。

昨日の夕食はアーティチョークのピザとスペアリブの炭火焼、果物だった。ここまで全て手作りの家もめずらしいが、自分の畑で心をこめて育てたトマトで作ったソース、同じく5月に採れるアーティチョークをオイル漬けにしたもの、心を込めて育てた豚、すべてにわたって行き届いていて、幸せな気分になるのだ。

今日子


   

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