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Kyoko's Diary
 
スローフードの意味
2004年2月13日(金) 

昨日の新聞に、あるアメリカ人ジャーナリストが1ヶ月間の自分の行動をビデオに記録する実験をしたとあった。何の実験かというと、朝、昼、晩毎日マクドナルドの食事をするというのだ。

1ヶ月後、彼の体重は14キロも増え、肝臓は肥大して最悪の状態、そして何よりも、1ヶ月間ひどくイライラして怒りやすくなっていたそうだ。う〜ん、すごい。ここまで人間の体調、精神状態を悪くする食べ物とは一体どういうものか。

安くてうまい牛丼がなくなったからと、行列をつくって大騒ぎしているのも変だと思う。家で簡単にもっとおいしいものが作れるのではないか。

私はスローフードだから良いとか、手作りのものだけ、オーガニックの食材だけをただひたすらこだわって食べることだけが良いとは思っていない。

東京にいてグルメ番組の多さに驚いた。1日中どこの番組でもただただどこそこの何々はおいしい、どこそこではこれを食べていて健康だ、と延々つづくのにはうんざりだった。それが日本だけでは飽き足らず、世界中の食べ物を次から次へと流している。

スローフードの国イタリアではこんなことはない。みんな体に良いとされるものを食べる事が日常普通に行われているからだと思う。情報や流行に惑わされることなく、まわりにある新鮮で安くて手に入りやすいものを、自分の家で普通に作って食べることを基本にしていればこんなことにはならないと思う。

私が考えるイタリア料理とはそういうものだ。誰にでも作れる簡単なものを、好きな人と楽しく一緒に、おいしく食べられる事が大事なのではないか。

その基本の食生活があってこそ、たまに外で食べる食事が刺激になるのであって、あれもこれもめずらしいものを片っ端から、カリスマ料理人が作るものともてはやされるのはすごく変だと思う。

今日子


   

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