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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
鶏と犬
2004年2月10日(火) 

うちには大型犬2匹、猫が2匹いる(猫は6匹いたのだが、交通事故や失踪で今は2匹になってしまったが)。

昨日の午後近所の10歳の女の子ジュリアが「キョーコ、ローラがカラスを食べているよ!」と言ってきた。カラス!?うちの犬はカラスまで食べるほど意地汚いのかと思い行ってみると、なんとカラスではなく黒いにわとりだった。またやった・・・。

ローラは前にも近所の放し飼いの地鶏を5羽も殺して食べてしまったのだ。気の毒に、飼い主のマリオは目の前で大事にしている鶏を殺されて、わしのにわとりが、にわとりが、とオロオロしていた。

農家の人々にとっては家畜を殺されるのは大事件だ。鶏は卵を産むし、肉も大切な食料だ。ないからスーパーに買いに行く、ということではない。買うなんて贅沢だし、自分の家畜を誇りに思っていて、飼料をやらない肉は他にはないものと自負している。鶏はひよこから買って育て、卵を産むまでにも時間がかかる。

幸い、このマリオおじさんはとても善良でやさしい人で、お金を払って丁寧にあやまったらいいよいいよと許してくれたが、毒入り肉団子を庭に放り込まれたりその場で射殺されたりすることもよくあるのだ。

ローラはよっぽど肉がおいしかったのだろう、怒られても怒られてもなんとかして食べようとする。夫はもも肉を全部食われてしまった鶏を持って、捨てるのはもったいないし、ここまで食べたらもういいか、という思いもあり、どうしたらいいかわからないでいる。

今夜は鶏シチューにする?と聞いてきたので、早く捨ててくれと言った。もう犬を放し飼いにするのはやめようと決め、マリオに平謝りに謝った。でも私が内心一番ショックだったのは、殺された鶏を見て死骸というより、いつも自分がさばいている食べる肉に見えてしまったことだ(!)。

今日子


   

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