日本ではブロッコリーをどうやって食べるだろうか。硬めに茹でてマヨネーズや塩、ドレッシングをかけて食べる、クリームシチューに入れる、中華の炒め物に、などなど。
これでもおいしいが、私の1番好きな食べ方はパスタと一緒に食べることだ。ブロッコリーはこちらでは一般にブロッコリ・シチリアーノと呼ばれ、南の方がおいしくて有名だ。1株に最初に1つできる真ん中の大きい部分もあるし、そのあと生えてくる小さい房も同様においしい。しかし私の住んでいる地域では冬寒いので、畑で試してみたがよく冷害にあってしまう。
スパゲッティを茹でるのにお湯を沸かし、パスタと一緒にブロッコリーも一房ずつに切ったものを入れる(2人分で1株あれば十分だ)。ボールにオリーブオイルカップ1、ニンニク2かけ、アンチョビ3、4本小さめにちぎったもの)、生トマト中2、3個を皮をむいて刻んだもの、塩を入れて混ぜておく。
スパゲッティが茹であがったらブロッコリーと一緒に用意してあったボールにいれて絡める。これで出来あがりだ。スパゲッティは太目のDE CECCO12番がちょうどいい。
これもまたなんてオリーブオイルとパスタとブロッコリーがあうのだろう!スパゲッティにオリーブオイルの濃厚でふわっと青い匂いがからまり、柔らかくなったブロッコリーが甘味とも苦味ともいえない味をだしている。パスタとブロッコリーを一緒に茹でるため、パスタにブロッコリーの香りがよく染みわたっているのも重要だ。
他には柔らかめに茹でたブロッコリーをニンニクとオリーブオイルで炒めてパルメザンチーズとショートパスタで食べるのもおいしい。
いずれも野菜がやわらかくくずれるくらいになっていて、パスタによく絡まなければいけない。それにしてもオリーブオイルは野菜をなんておいしく食べさせてくれるのだろう。イタリア野菜は味が濃くておいしいということもあるが、オリーブオイルと野菜は黄金の組み合わせだと思う。お互いを引き立てあっているとはまさにこのことを言うのだろう。
今日子 |