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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
家の掃除
2004年1月30日(金) 

今日は久しぶりに雪が降った。私の住んでいるところは気温はマイナス10度近くになるが、雪はあまり降らない。わずか20センチ程度の雪なのに、学校はすべて休みになってしまった。デンマーク人の友人が笑っていた。こんな雪で学校が休みだったら、北欧の人はどうするんだ、と。

以前シエナに住んでいた時、大寒波で大雪が降ったことがある。シエナも寒いのに雪が滅多に降らないせいか、誰も雪かきをしなかった。道がいつまでもドロドロで、朝晩は凍ってしまうというのが続いた。店の前もみんな雪でベチャベチャなのに、誰も掃除しようとしない。

イタリアの中流以上の家庭ではほとんど掃除婦がいて、自分で自分の家を掃除するという習慣があまりない。週に2回くらい、時給1000円くらいで1日3時間ほどやってもらうのだ。

掃除をする人はだいたい難民で、フィリピン人などは行儀がよくて仕事もよくできるので評判がよい。アフリカ人などは、とても明るくておしゃべり好きだが、まったく掃除がはかどらないのでみんないやがる(別に差別をしているわけではなく、お国柄ということか)。難民が多くて仕事につけない彼らにとっては大事な収入源なのだ。

イタリアの昔からの階級制度も少なくなったとはいえ、影響が大きい。仕事ができてお金持ちの家庭のおくさんほど掃除ができないようなかんじだ。そういう人は掃除などみっともなくてしないのだ。

学校でも生徒は掃除をしないので、子供の頃から家をきれいに掃除するという習慣がない。だからみんな掃除がへたで、家が汚くても掃除婦が来るまで3日でも4日でも待っているのである。

ヨーロッパの家は土足のせいもあるが、どうしても汚い印象がある。家が土足でも子供は床に平気でねっころがるし、年に1度の大晦日の大掃除もない。布団を干す人など見たことがない。街の景観が損なわれるので、洗濯物も窓には干さない。

それでもフランスの友人によるとフランスはもっと汚いという。みんな靴のままベットに寝転がるし、お風呂もシャワーも日本人のように入らない。

私の家は田舎なので、外の泥がどんどん入ってくるし、毎日薪を家に運んだりしてとにかくよく汚れる。掃除に来てもらっている以外にも自分で掃除をしなくては気持ちが悪くなる。やはり映画のようにはいかないなあと住んでみて実感する。

今日子


   

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