今日は本当に寒い1日だった。ロンドンから来た知人がローマの方が寒いと言っていた。
夜久しぶりにピザを食べに行った。場所はナボーナ広場から少しいったBAFFETTO(バッフェット)というローマ風の薄いピザの店だ。オーナーが90歳にもなる口ひげを生やしたおじいさんで、バッフェットは口ひげの意味。そのオーナーはどう見ても60代にしかみえないが、毎晩店に来て店が満員なのを眺めて満足している。店が大繁盛で大金持ちになったのだが、自分の店をこよなく愛していて、家でゆっくりしているわけにはいかないそうだ。
そうそう、イタリアではピザはちょっと軽い夕食を、と夜行くことが多い。だからピザ屋も夜しかやらないというところが多いのだ(軽くといってもあの馬鹿でかいピザとその上ブルスケッタも食べるのでお腹はいっぱいになる)。
かんじんのピザの味は、やっぱりすばらしくおいしかった。他でもいろいろ食べてみたが、私はここのが一番好きだ。ナポリの厚いピザはまた別のおいしさがあるが、小麦粉とモッツァレッラチーズとトマトソースという単純な材料で、こんなに味が他と違うのかと驚いてしまう。やはり焼き方や生地が違うのだろう。薄焼きピザは表面の生地がパリッとしていて、なおかつその2ミリくらいの厚さの中身が柔らかくなければならない。それがどうしても家ではできないのだ。
お腹がいっぱいで大満足のあと、散歩しながら家に帰ったが、寒くて人通りの少ないローマはとてもきれいだと改めて思った。
今日子 |